2012年5月11日
今日は、山口市立白石小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。授業を始めてまず感じたのは、どのクラスも本物の土器を前にしたみなさんの目の輝きでした。また、「早くさわってみたい」という強い願いがひしひしと伝わってきました。
そして、いよいよ実際に土器を手にとって観察できる時間になると、お目当ての出土品にまっしぐら。特に男子は古墳から出土した鉄刀に興味津々でした。また、女子は勾玉や管玉などのアクセサリー関係の出土品にそれぞれ集まっていましたね。それから、プリントのクイズにも熱心に取り組んでくれました。特に、縄文人が食べていた物を考える穴埋め問題には、苦労しながらも一生懸命考えて書き込んでくれました。
白石小学校の近くで発見された茶臼山石棺墓群の一部が、山口県立博物館の敷地に移築されていることを説明すると、どのクラスも驚いていましたね。また、平成17年度にセンターが発掘調査を行った白石遺跡を紹介すると、「そう言えば、幼稚園の時に(発掘調査を)やっていた」という声が聞こえてきました。遺跡というものが教科書に載っているだけではなく、自分たちの身近に存在するということがわかってもらえたと思います。
さて、授業でも紹介しましたが、現在センターの展示室には、昨年度に行われた県内での発掘調査の成果が展示してあるので、是非見に来ていただきたいと思います。最後になりましたが、このような機会を設けていただいた白石小学校の校長先生ならびに先生方、また熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。(高木)
2012年4月17日
今日は山口市立大歳小学校の6年生へ出前授業に行ってきました。どのクラスも元気よく、また礼儀正しく授業を受けてくれて、とても気持ちよく授業をすることができました。
遺物に実際に触ってその使い方を考える場面では、石匙(さじ)と石包丁など、よく観察しないと見分けられない問題も多くの人が正解を出していたので少しびっくりしました。また黒曜石で紙を切る場面では、グループで協力して何とかきれいに切ろうとしていた姿が印象に残っています。
大歳小学校の近くには、授業でも紹介した、朝田墳墓群という史跡公園があります。そこはもしかすると今日触った弥生土器や須恵器などを使っていた大歳の人々の先祖が眠っている場所かもしれません。ぜひ機会があれば、一度遊びに出かけてみてくださいね。
今回の授業では大歳小学校の校長先生や6年生の先生をはじめ、多くの先生方にご協力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。(光永)
2012年2月14日

当センターが21年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、2月4日(土)から2月27日(月)まで、和木美術館で開催されています。開催に合わせて、11日の建国記念の日に講演と展示品の解説を行いました。
最初に文化会館で「埋蔵文化財について」と題して、講演を行いました。これまで遺跡の発掘調査がほとんど行われていない地域のため、主にスライドを用いて、埋蔵文化財の概要や県内の代表的な遺跡を紹介しました。
その後、巡回展会場の美術館に移動し、展示品が出土した遺跡の概要や代表的な出土品についての説明を行いました。観覧者の皆さんからは多くの質問が寄せられ、関心を持っていただいたことを嬉しく感じました。
なお、23年度の巡回展は、これが最後となります。興味をお持ちの方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。 (石井)
2012年1月30日

当センターの主催する埋蔵文化財公開普及事業「発掘された山口」が萩博物館で平成
24年1月27日まで開催されましたので、平成24年1月21日に記念イベントとして講演と展示品解説を行いました。
講演は「萩城下町とまじない」と題して、出土品などからうかがえる江戸時代人の精神世界についてお話しました。参加者は39名で、みなさん不可思議なものや江戸時代人の発想のおもしろさには興味をお持ちの様子でした。
講演後には平成21年度に当センターが発掘調査を実施した遺跡の出土品や写真パネルなどの展示品をみなさんといっしょに見ながら説明しました。椿遺跡(萩市)の出土品も含まれているため、遺跡や遺物を身近に感じていただけたのではないでしょうか。 (岩崎)
2012年1月20日

1月18日、田布施町立城南小学校の5年生15名と6年生14名が尾尻(おしり)遺跡の発掘体験学習に来てくれました。
まず、この地区で遺跡を発掘調査している理由や、現時点で明らかになっている遺物・遺構の説明、発掘の道具の使い方について説明を聞いた後、遺物包含層の発掘を体験してもらいました。とても寒い中でしたが、土師器や須恵器や緑釉(りょくゆう)陶器などの遺物が出るたびに、歓声が響いたり、友達同士で出土した遺物を比較したりするなど、とても興味をもって一生懸命発掘してくれていました。また、「これはとても重要な遺物で、おもに身分の高い人が使っていたものなんだよ。」と言う私たちの説明に目を輝かせながら、感動して聞いてくれる姿を見ているととてもうれしかったです。
約1000年前の平安時代にさかのぼるとても重要な遺跡が小学校のすぐ側にあることを誇りに思い、自分たちの故郷に対する愛着を深めてもらえるとうれしいです。(上田)
2011年10月18日
今年度は、平成21年度実施の発掘調査成果を県内で巡回展示していますが、10月4日からは梅光学院大学博物館に会場を移しています。この巡回展に伴う特別講演と展示品解説を10月15日に梅光学院大学で行いました。
講演テ-マは「瀬戸内に生きた縄文人-田ノ浦遺跡の調査成果から-」で、今回展示されている上関町田ノ浦遺跡の出土遺物がもつ意味や、瀬戸内における縄文文化についてお話しをさせていただき、講演終了後には展示品についての解説、来場者との質疑応答を行いました。
山口県内の縄文遺跡は、他県に比べると少なく、県民のみなさんにはなじみが薄い部分もありますが、自然とともに生きた縄文人の姿を多くの方々にイメージして頂けたのではないかと思います。また、今回の会場では梅光学院大学の学生さんが中心となって展示を行っていますので、自分たちの展示がどう評価されているのかという学生さんたちの緊張感も伝わってきました。
梅光学院大学博物館での展示は10月27日まで実施されていますので、下関市近郊にお住まいの方は是非一度ご見学ください。(小南)