2012年1月20日

1月18日、田布施町立城南小学校の5年生15名と6年生14名が尾尻(おしり)遺跡の発掘体験学習に来てくれました。
まず、この地区で遺跡を発掘調査している理由や、現時点で明らかになっている遺物・遺構の説明、発掘の道具の使い方について説明を聞いた後、遺物包含層の発掘を体験してもらいました。とても寒い中でしたが、土師器や須恵器や緑釉(りょくゆう)陶器などの遺物が出るたびに、歓声が響いたり、友達同士で出土した遺物を比較したりするなど、とても興味をもって一生懸命発掘してくれていました。また、「これはとても重要な遺物で、おもに身分の高い人が使っていたものなんだよ。」と言う私たちの説明に目を輝かせながら、感動して聞いてくれる姿を見ているととてもうれしかったです。
約1000年前の平安時代にさかのぼるとても重要な遺跡が小学校のすぐ側にあることを誇りに思い、自分たちの故郷に対する愛着を深めてもらえるとうれしいです。(上田)
2011年10月18日
今年度は、平成21年度実施の発掘調査成果を県内で巡回展示していますが、10月4日からは梅光学院大学博物館に会場を移しています。この巡回展に伴う特別講演と展示品解説を10月15日に梅光学院大学で行いました。
講演テ-マは「瀬戸内に生きた縄文人-田ノ浦遺跡の調査成果から-」で、今回展示されている上関町田ノ浦遺跡の出土遺物がもつ意味や、瀬戸内における縄文文化についてお話しをさせていただき、講演終了後には展示品についての解説、来場者との質疑応答を行いました。
山口県内の縄文遺跡は、他県に比べると少なく、県民のみなさんにはなじみが薄い部分もありますが、自然とともに生きた縄文人の姿を多くの方々にイメージして頂けたのではないかと思います。また、今回の会場では梅光学院大学の学生さんが中心となって展示を行っていますので、自分たちの展示がどう評価されているのかという学生さんたちの緊張感も伝わってきました。
梅光学院大学博物館での展示は10月27日まで実施されていますので、下関市近郊にお住まいの方は是非一度ご見学ください。(小南)
2011年9月29日
9月27日(火)・28日(水)、山口市立大内中学校の2年生3名が職場体験学習を行いました。
初日は、発掘調査で出土した土器の洗浄や復元作業、2日目は出土した木の洗浄や出土品の撮影を行いました。洗浄は、注意力や根気を要する作業ですが、ハケやブラシを使って、1点1点丁寧に洗いあげました。写真撮影では、土器や石器がなかなか思ったように並べられずに苦戦していたようです。撮影したのは、校区内にある仏供田(ぶぐでん)遺跡の出土品で、写真はそのうちの一枚です。
2日間、3人ともたいへん熱心に作業に取り組んでいました。仕事の厳しさや楽しさの一端を知ってもらえたのではないでしょうか。
2011年9月16日
9月15日(木)、山口市立平川中学校の生徒3名(2年生)がセンタ-で職場体験学習を行いました。
当日は、センタ-の業務内容の説明を受けた後、弥生土器の復元作業にチャレンジしました。発掘調査で出土し運び込まれたれた土器は、土が付着し細かく割れているため、先ず洗浄して、その一つひとつを接合して行きます。最初、簡単そうに見られた作業が、実際は、とても根気を要することがわかって悪戦苦闘!仕事をすることの大変さを痛感していました。それでも、2千年前の人たちが使用していた土器の現物に触った感触は、何物にもかえがたい貴重な体験だったようで、目をキラキラさせて取り組む姿が印象的でした。
一日だけの職場体験でしたが、彼らにとって実り多き学習になってくれたら、と思わずにいられませんでした。
2011年9月16日
当センターが21年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、9月3日から9月28日まで、美祢市歴史民俗資料館で開かれています。開催に合わせて、10日に記念講演と展示品の解説を行いました。
市図書館で「遺跡からみた美祢」と題して、山口県埋蔵文化財センターが以前に調査した美祢市内の遺跡の紹介等を行った後、聴講者の皆さんと一緒に巡回展会場の資料館に移動し、展示品や出土遺跡について説明しました。聴講者の大部分は郷土史学習グループの方々で、踏み込んだ内容の質問が多く寄せられました。
なお、今回は埋蔵文化財センターが過去調査を実施した5遺跡の出土品や美祢市の代表的な遺跡である長登銅山跡や大里古墳の出土品も合わせて展示されています。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。 (石井)
2011年8月17日

美祢市歴史民俗資料館が開催する「土器製作体験学習」が、平成23年8月7日に同館2階学習室で行われました。この行事は美祢市内外の小学生を主な対象としたもので、当日は7家族18人の参加者が弥生土器作りに挑戦しました。
実物の弥生土器を見ながら時代背景や土器の使われ方等を知ってもらったあと、午前中は弥生時代と同じ「輪積み」の方法で壺を作りましたが、子どもたちは土器にふくらみを持たせるのに苦労していました。午後は覚えた作り方を生かして、コップやペン立てなど、思い思いの土器を作り上げました。
作った土器は乾燥させたあと窯で焼いて、8月中には参加者全員のもとに届きます。出来上がりが楽しみですね。 (岩崎)