2008年4月30日
周南市立福川南小学校6年生2クラスの出前授業に行ってきました。学校近くの山に古墳があることを紹介したときは、驚いた人が多かったですね。予想ではもっとたくさんの人が古墳に行ってみたり、うわさに聞いたりしたことがあると思っていたのですが…。最近はあまり外で遊んだりしないのかな?! 永源山は、遊びに行ったことはあっても遺跡があることに気づいた人はいなかったみたいですね。
授業後に「頭がい骨だけでどうして男性か女性かわかるの?」と質問してきた子がいました。なかなかスルドイ。大人になると説明を聞いただけで全部分かったような気になってしまいがちなので、素直に不思議に思ったことを不思議だと言えるそんな姿勢がうらやましいです。今回、私自身初めて60分の授業を行いましたが、それでもやっているうちにまだ足りないなと思うぐらい、楽しく授業をすることができました。歴史は未来を映し出す鏡、これからもずっと興味を持って勉強してくれることを願ってます!(安村)
2008年4月28日
はるかな歴史の長さを一目で分かるように、1年を2㎜に換算した10mを超す長い年表を教材として使用しました。1万年を超える縄文時代や児童が生きてきた12年間が、その年表の中ではどのくらいの長さ(短さ)であったのかを体感してもらいました。その年表上で土器や挿絵を関連させて各時代を説明すると、児童たちの真剣な眼差しを感じることができました。
また縄文土器、弥生土器、須恵器、陶器のそれぞれの破片を袋に入れ、それらと各時代の焼き物(完形品)とを見比べて、破片がどの時代の焼き物に似ているか、また焼き物がつくられた時代がどのようなものであったかを考えてもらいました。破片と実物を見比べながら、どの時代のものであるか懸命に思いを巡らせ、自分の土器片の時代が分かると、友達の破片の時代を考えてみたり、土器同士が接合するかどうかなど、実物にさわってさまざまなことを考える機会となったと思います。(川本)
2008年4月25日
4月になって新メンバーも加わり、新たな整理室として作業を開始してから、もう1ヶ月がたとうとしているんですね。早いものです。新たに加わったスタッフの人たちも、ようやくセンターに馴染んできたみたいですよ。思えば私もセンターにきて4年、最初は戸惑うことばかりでしたが、偉大な(?)先輩のご指導のもと、今では仕事内容を教えることも多くなりました。初めて教える側にたって、その難しさと、自分の小ささに気づく毎日です。でも毎日楽しいですよ。
整理室では、ただいま昨年度調査の出土遺物を収蔵室に収納するための整理作業を進めています。また学校からの遺物貸し出し依頼や、出前授業に使用するための遺物を準備する作業も増えてきました。(アキ) ※今回の花「ハナミズキ」
2008年4月24日
大浦古墳群公園で出前授業を行いました。文字通り埋文センターより授業をするために遺物を持って「出前」に行ったのですが、名田島小学校の児童も大浦古墳群公園まで約5kmの道のりを自転車で来てくれました。公園に着くとすぐに「あっ、古墳だー。」と叫ぶ児童の声が聞こえました。やる気満々の6年生10人だとすぐにわかりました。
公園内にある6基の古墳を説明するとメモをとりながら一生懸命聞いてくれる姿にも感動です。ここにある古墳は横穴式石室といって、入り口を塞いだ石を外せば再び人を葬ることができることや、遺体を納めた部屋の前にもう一つ部屋があるなど、さまざまな古墳の特徴をわかってくれたことでしょう。鉄刀を見る男の子、耳環などの装飾品を見る女の子の目はとても輝いていましたね。本物の副葬品を見たり、土器片をさわったりしたことを今後の社会科の学習に生かしていただければうれしいです。最後に、「勾玉がほしい」と言っていた人、あげられなくてごめんなさいね。(後藤)
今日は大内南小学校で6年生4クラスで4時間の授業をする日。どんな学校かなとやや不安な気持ちで・・・・・学校に着いてみると、校門の所で「おはようございます。」と明るく親切な声、後で校長先生だと分かったのですが、緊張がほぐれ「頑張ろう。」という気持ちに・・・・・玄関で6年生の先生方の温かいお出迎えがあり、8:30より1クラス目の授業に・・・・・
授業内容は、縄文時代から古墳時代の大内地区の様子。大内地区の縄文時代や弥生時代の遺跡、縄文土器・弥生土器と須恵器(古墳時代の焼き物)の違い、金成団地周辺の仏供田遺跡から出土した弥生土器・石の鏃・石包丁・石の斧・管玉などの紹介、大内地区の古墳について、などでした。今までに見たことのない実物を触ったりして、興味津々興奮気味の子供たちの様子を見て嬉しくなりました。本当はもっと紹介したいこともあったのですが、時間が足らず少し残念でした。・・・・・優しい先生方や明るい子供たちと楽しい時間を過ごすことができ、たいへん良かったです。大内南小学校の6年生の皆さんありがとうございました。(松林)
防府市の小野郷土史研究会からの依頼を受けて、講演を行うことになりました。小野郷土史研究会は、防府市小野地区で地元の郷土史を研究するグループで、当センターが平成18・19年度に小野地区の真尾猪の山遺跡の発掘調査を実施したことから、今回の講演を行うこととなったものです。研究会は郷土史を掘り起こそうと地道な活動を続けられており、研究会が刊行された『ふるさと小野』は地域の自然・歴史や遺跡の所在が収録され、真尾猪の山遺跡調査では大いに参考となりました。
講演は4月24日に小野公民館で開催された小野郷土史研究会総会にあわせて行いました。「真尾猪の山遺跡(Ⅳ・Ⅴ地区)の発掘調査」と題して、発掘調査の成果をプロジェクターを使用して画像を中心に解説しました。また出土遺物も展示し、それらを実見してもらいながら、説明を行いました。
約20名の参加者からは、遺跡について多くの質問がよせられ、郷土の歴史に対する関心の高さがうかがわれました。またさまざまな示唆もいただき、遺跡を理解するうえで大いに参考になりました。(谷口)
2008年4月21日
このコーナーは、当センターで資料整理作業を行っている私たち整理室のスタッフが、今どのような作業をしているのか、また作業をとおして思ったこと、感じたことなどを(自由に?)書き綴るものです。私たちのブログをとおして、整理室の様子や作業の内容を知っていただけたらと思います。 ※今回の花:エヒメアヤメ
今日は、山口市立大歳小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。授業は、3階多目的教室で行いましたが、椅子を抱えて教室に並んで入ってきた途端、みんなの視線が教室前面の机上に並べられた縄文土器や矢じり、鉄刀などに集中し、「近くでじっくり見たいな」「早く触ってみたい」という気持ちがひしひしと伝わってきました。私も「早く『本物』に触らせてあげたい」というはやる気持ちを抑えて授業を始めましたが、3クラスとも私の問いかけに対して積極的に発言してくれて、とても活発な授業になりました。特に、縄文人が何を食べていたのかを問う穴埋めクイズでは、答え合わせをしようとすると、「もう少し待って!」と何回も言って、最後まで問題を解こうとがんばっていた女の子がたいへん印象的でした。また、黒曜石が大分県の姫島から海を渡って運ばれたことを紹介すると、「私、大分県から転校してきたから姫島を知っているよ。」と話しかけてくれた女の子もいました。小学校で授業をするのは今回が初めてでしたが、遺物に触れた際のみなさんの輝く瞳を見て、授業をやって本当によかったなあと思いました。最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大歳小学校の先生方、授業を盛り上げてくれた6年生のみなさんにこの場を借りて感謝の意を示します。(高木)
2008年4月16日
4月16日(水)に白石小学校に出前授業にいきました。6年生の児童たちは、自分たちの学校の周りには、こんなにもたくさんの遺跡があることにびっくり!!「〇〇君の家は、古墳の上にあるぅ。」「白石地区ってすごいね。」と驚いていました。また、縄文・弥生土器や石器・鉄器を実際に手にとって、2,000~3,000年前の遺物に触れられたことに感動していました。「これなんだろう?」「どっちが弥生土器?」「縄文土器とどう違うの?」などの疑問や「へぇ~、そうなんだ。」と新しい知識に出会えて、目が輝いていくのがよく分かりました。子どもたちの驚きの表情や感動した声、新しいことを知ったときのあの笑顔を見て、出前授業に来てよかったなあと思いました。5分延長しての50分授業でしたが、あっという間の楽しい時間でした。白石小の6年生のみなさん、ありがとうございました。(岩田)
2008年4月 3日
ホームページをリニューアルするにあたって、新たに「まいぶんブログ」のコーナーを設けました。ここではセンターの活動、調査遺跡の情報をブログというかたちで、お知らせしようとするものです。センター職員が手作りで情報を発信しようとする試みですので、よろしくお願いいたします。なおホームページは4月1日スタートですが、それ以前の体験学習、出前授業に関するブログの一部を掲載しています。体験学習、出前授業を計画している学校の皆さんは参考にしていただけたらと思います。