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2008年9月 1日

発掘調査中です ~長谷遺跡 1~

長谷1.jpg 長谷遺跡は、山口市小郡下郷長谷地区に位置する遺跡です。遺跡の南側には長谷川が流れていて、遺跡は長谷川の河岸段丘上に形成されています。長谷地区周辺では、考古学的な調査が行われた事例が非常に少ないので、今回の調査によって、その歴史の一端が明らかになることが期待されます。
 調査は、県道敷設工事に伴い、6月上旬に開始し、現在は、建物の柱穴などの遺構を検出しています。これまでの調査では、中世の遺物や、縄文時代の遺物が出土しています。縄文時代の遺物には、大分県姫島産の黒曜石も多く含まれており、縄文時代に長谷遺跡付近で活動していた人々の交流範囲の広さがうかがえます。
 次回は、調査で発見された遺構の紹介を通じて、長谷遺跡がどのような遺跡であったのかを、明らかにしていきたいと思います。