2015年8月12日
秋根土塁跡(あきねどるいあと)現地説明会 ありがとうございました。
山口県埋蔵文化財センターでは、都市計画道路長府綾羅木線工事に伴い、下関市秋根上町で発掘調査を実施しています。
その成果を地域の皆様に紹介するために、7月19日(土)に秋根土塁跡の現地説明会を行いました。
秋根土塁跡は、幕末期に長州藩が攘夷を決行したことを受け、支藩である長府藩が欧米諸国からの攻撃に備えて築いた勝山御殿を守備するために、1864年に構築されました。当時の状況を記した史料、描かれた絵図や古地図などに設立の経緯、時期、位置などが記されています。
発掘調査では、実際に大きな土塁と堀の跡がみつかり、堀の中からは木製品や、墨書で文字が書かれた陶器の蓋などが出土しました。
説明会では、秋根土塁の概要をお話しした後、調査担当者が参加者の皆さんと一緒に調査区内に入り、発掘の成果について説明しました。その後、出土した遺物を紹介し、解説しました。
曇り空の中、約50名の方に参加していただきました。熱心に説明をお聞きいただき、誠にありがとうございました。
この会をきっかけに、郷土の歴史に興味・関心を持ってもらえることを期待します。