2009年9月16日
まんよう 七
すっかり秋らしくなりました。整理室の開け放たれた窓から入り込む風に、心地良さを感じながら、作業台いっぱいに広げられた土器の接合に奮闘中です。
今私が興味を持っているのが縄文土器の文様です。身近な自然の物(縄・貝・竹・骨など)を使って描かれた文様の独創性に心躍らされ、この土器を造った人の気持ちの一片を垣間見るような気がします。素朴ななかにもたくましさが感じ取れ、破片を手に取り、このつづきの文様はどのように展開していくのだろうかと想像をめぐらせています。
ですが、なかなか完形品がなく、完全な文様の全容を知ることができないことに、とてももどかしさを覚えます。縄文人の感性に触れながらの日々です。
(りんどう)