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[2016年8月]の記事リスト

2016年8月26日

「まいぶんスクール」を開催しました

 夏休み期間中の8月8日(月)に、山口県内の小学校・中学校及び県立学校等の教員14名を迎えて、「まいぶんスクール」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-を開催しました。
 出土品等の資料を理解してその取扱に慣れ、授業の教材として活用できるようお手伝いし、学校における歴史教育の充実及び郷土を愛する心をはぐくむことがねらいです。
 午前中は、埋蔵文化財の基礎知識やセンター収蔵の出土品の貸出・利用方法などについて、土器や石器に直接触れてもらいながら講義を行いました。また、午後には、出土品等を用いた指導方法や指導上の留意点、出土品等を用いた授業例について研修しました。その後、グループに分かれて、出土品等を用いた授業を学校現場で行う上での展望や課題について協議を行いました。
 「教科書的な内容のみではなく、実物を使うことで生徒の興味・関心を引く材料になると感じた。」、「機会があれば、出土品を使った授業を試してみたい。」との感想があり、好評をいただきました。

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親子古代体験「勾玉・管玉づくり」を実施しました

 山口県埋蔵文化財センターでは、小学校高学年の児童・保護者を対象に、夏休みを利用した「親子古代体験」を毎年行っています。今年は、8月5日(金)に5組13名の親子が「勾玉・管玉づくり」に挑戦しました。
 古代のアクセサリーやふるさとの歴史について学習するとともに、県内の遺跡から発見された勾玉・管玉をモデルにして、親子で弥生・古墳時代の人々の技術を体験することによって、自分だけのオンリーワン勾玉・管玉を作りました。
 できあがった勾玉・管玉は、ひもに通して首にかけ、お持ち帰りいただきました。

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「山口県教員10経験者研修」を開催しました

 7月25日(月)~27日(水)に、「山口県教員10経験者研修」を開催しました。この研修は、本県に採用され、在職期間が10年に達した後、教諭としての資質の向上を図るために校外における研修(社会体験研修/3日間程度)を受講するもので、小学校から3名の参加者がありました。
 広く埋蔵文化財に関する知識と理解を深め、学校現場で活用していただくため、関連する講義に加え、センター収蔵出土品等を活用した歴史の授業実践例の紹介や実習の受講、施設外研修として史跡整備事例(大内氏館跡・朝田墳墓群)や現在調査中の発掘現場の見学を行いました。
 歴史の授業実践例については、「このような授業をしたら、子どもたちはより興味を持って学習に取り組めるだろうと思った。」、「ぜひ今後、貸出可能なものを借りて、授業に取り組んでみたいと思う。」との感想がありました。
 今回の研修が、参加された教員の皆様方にとって有意義なものとなり、実際に学校現場で活かされることにつながれば、私たちセンタ-職員としても大変うれしいことです。

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2016年8月 4日

中ノ浜遺跡の現地説明会を開催しました

 山口県埋蔵文化財センターでは道路建設に先立って下関市豊浦町にある中ノ浜遺跡の発掘調査を実施してきましたが、その成果を広く公開するため7月23日(土)に現地説明会を開催しました。参加者は約40名でした。
 中ノ浜遺跡は弥生時代の集団墓地として広く知られていますが、このたびの調査では鎌倉・室町時代の集落の一部と当時の墓が確認できました。説明会では中国銭や韓国産陶器が多く見つかっていること、船の釘をつくる鍛冶屋がいたと考えられることなどから、ここにあった集落は港町としての性格が強いことをお伝えしました。
 見学者の方からは、当時の銅銭の使われ方や、ここにあった集落の盛衰に関する質問が寄せられ、関心の高さを感じました。
 説明会当日は暑い日でしたが、地元の皆さまをはじめ多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。


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