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[2009年10月]の記事リスト

2009年10月26日

テレビ番組「埋蔵文化財センターって何?」の取材

「教えて!リカちゃん」撮影風景.jpg YAB山口朝日放送が制作する県政放送番組「教えて!リカちゃん」の取材がありました。この番組では、県のイベントや様々な取り組みについて、わかりやすく伝えています。
 今回は、「埋蔵文化財センターって何?」と題して、現在実施中の防府市上り熊(あがりくま)遺跡発掘調査や出土品の整理作業など、センターの業務が紹介されることになりました。
 写真は、番組のレポーター(ハテナちゃん)からの素朴な疑問?を受けて、一つ一つ丁寧に答えている調査員です。この番組を通して、多くの県民の方に、埋蔵文化財に対する理解を深めていただければと思っています。
 11月2日(月)、午後11時10分から放送される予定なので、ぜひみてくださいね。

2009年10月 5日

施設見学(防府市立小野小学校)

小野小学校施設見学.jpg 10月5日(月)、社会見学の一環として防府市立小野小学校5年生27名が当センターを訪問。まず、展示室内で所長からセンターの業務内容や発掘調査のことなどに関する全体的な説明があり、続く展示品の見学では、土器や石器の現物を目の前にして、やや興奮ぎみな児童もいたようです。懇切で、わかりやすい所長の解説に耳を傾けながらメモを取る児童の姿は、真剣そのもの。
 復元室に移ると、一面に広げられた土器のかけらの多さにビックリ!と同時に、その一つ一つを(ジグソーパズルを解くように)手際よく接合して行く作業に強い関心を抱いたのか、ずっと見入る者、土器のかけらに触れる者など、児童の反応もさまざまでした。わけても、上り熊遺跡(防府市)から出土した大甕は、埋葬に使われた珍しいもので、人骨が一緒に見つかったと聞いて、「ぜひ人骨を見てみたい」と児童から急なリクエストあり。「専門研究者に調査していただくため、人骨は今ここにない」ことを知らされると、とても残念そうでした。でも、見学を終え、センターを後にする時の児童の顔には、多くのことを学び得た満足感で一杯でした。 
 自分たちの遠い祖先の暮らしのようすを教えてくれる遺跡や土器などの遺物が、どのように発掘調査され、どのような作業を経て復元され、貴重な資料として現代によみがえるのか。今回の見学を通じて学んだことが、児童のこれからに大きく役立つにちがいないと思っています。

2009年10月 3日

巡回速報展「発掘された山口」(梅光学院大学)

梅光学院大学講演風景.jpg すでにこのホームページでも紹介しましたが、当センター実施する発掘調査の成果については、翌年度に施設内で展示・公開していますが、平成21年度からは、さらにこれを県内複数の会場(市町教育委員会など)で巡回展示することになりました。これにより、一人でも多くの県民にホットな発掘情報を身近でご覧いただき、埋蔵文化財に対する理解を深めていただけるものと期待しています。
 今年度第3回目の巡回展示は、下関市向洋町にある梅光学院大学博物館を会場とし、10月23日(金)まで開催中です。同大学では、この機会にセンター職員を講師に招いて講演会ならびに展示品の説明会(ギャラリートーク)を企画し、10月3日(火)に実施されました。
 講演会では、センターの業務とともに巡回展示の目的にふれ、展示遺跡の概要について紹介した後、聴講者の質疑にも応答。続く展示品の説明会では、できるかぎり懇切でわかりやすい説明に心がけました。なお、今回の展示は、同大学の博物館実習の一環として行われ、実習生が新たに制作したパネル・ポスターのほか、ディスプレイの随所に若者らしい感覚(センス)がうかがえました。土器や石器など展示資料の一つひとつを興味ぶかく見学される聴講者の姿が、とても印象的に見えました。