2010年6月28日
6月から山口市秋穂二島の大里地区に所在する古大里遺跡の発掘調査を行っています(写真上:写真中央の台地が今回の調査区です)。この調査は、経営体育成基盤整備事業(二島西第二地区)に先立って、山口農林事務所および山口県教育委員会の委託を受けて埋蔵文化財センターが行っています。現在、発掘調査は遺構検出という作業をしています(写真下)。遺構検出は昔の人が生活していた痕跡(遺構)を探す作業で、柱の穴や溝などが見つかっています。
今回、古大里遺跡の発掘調査が行われることによって、秋穂二島地区の歴史が明らかにされていくことが期待されます。
2010年6月12日
当センターが実施する発掘調査の成果については、翌年度に施設内で展示・公開していますが、昨年度からは、さらにこれを県内複数の会場(市町教育委員会など)で巡回展示しています。これにより、各地の県民が最新の発掘情報を身近に見学できるようになり、好評を博しています。
今年度第2回目となる巡回展示は、山陽小野田市歴史民俗資料館(山陽小野田市栄町)を会場とし、7月26日(月)まで開催中です。同資料館では、これを機に当センター職員を講師に招いて講演会及びギャラリートーク(展示解説)を計画し、6月12日(土)に実施のはこびとなりました。 講演会では、当センターの業務や市内に所在する主な遺跡を紹介。続くギャラリートークは、懇切で丁寧な解説に心がけました。質問もいくつか受け、わかりやすく返答させていただいたつもりです。
同資料館では、事前にポスターを作成して市内各所に貼り出され、一方で市の広報誌に記事を掲載されるなど、積極的なPRに努められました。おかげで多くの見学者に恵まれ、埋蔵文化財に対する理解を深めていただけたのではないでしょうか。
来年度も是非ここで巡回展示の開催を希望したいとの声があり、関係者として少し嬉しい気持ちになりました。