2015年10月20日
下津令遺跡(しもつりょういせき)現地説明会 ありがとうございました。
山口県埋蔵文化財センターでは、ほ場整備事業に伴い、防府市台道にある下津令遺跡で発掘調査を実施しています。その成果を地域の皆様に紹介するため、10月17日(土)に現地説明会を開催しました。
説明会では、古墳時代の竪穴建物(住居)や多量の土器を廃棄した穴について、土器が出土した状態で見ていただき、鎌倉時代から室町時代にかけての周囲に溝のある掘立柱建物や、鉄刀などを副葬した墓のほか、出土した各時代の遺物などについて説明しました。現在、調査中の古代の銅をつくった可能性がある炉についても、掘り込み途中の状態で見ていただきました。
秋晴れの中、約70名の方々に参加していただき、熱心に説明を聞いていただきました。参加者からは、「住まいと墓が近くにつくられるのはなぜか」「銅の鉱石はどこでとれるのか」などの質問を受けたほか、「建物の中に土器が残った状態で見せてもらえてよかった」などの感想をいただきました。また、センターのホームページをご覧になって、説明会が開催されるのを知ったという方もおられ、今後もどんどん情報発信に努めたいと思います。
この会を契機に、住みなれた地域の歴史に一層の興味・関心をもっていただけることを期待しております。ご参加いただき、どうもありがとうございました。