2018年5月 7日
4月27日(金)に、山口市立湯田小学校で出前授業を行いました。今回は、6年生の2クラスずつ、計2コマの授業です。授業では、パワーポイントの画像を示しながら、遺物や遺構、遺跡等について説明しました。児童の皆さんには、センターが保管する出土品について、クイズを交えながら、実際に触ってもらいました。
土器を古い順に並べるクイズでは、じっくり観察したり、においを嗅いだりしながら、多くの児童が正解にたどりつけました。出土品の中では、黒曜石で作られた石の矢じりのほか、古墳に副葬された鏡や首飾りに、とくに興味をもった様子でした。昔の鏡は、青銅でつくられ、今ではさびているため、どこに顔が写るのか不思議なようでした。
今回の授業をきっかけとして、埋蔵文化財や歴史に、より関心を深めてもらえたら幸いです。埋蔵文化財センターにもぜひ遊びに来てくださいね。
さいごになりましたが、出前授業の機会や、さまざまなご助力をいただき、6年生の担任の先生をはじめ、湯田小学校の教職員の皆さま方に感謝いたします。ありがとうございました。
2018年5月 1日
山口市立二島小学校で、6年生1クラス9人を対象に出前授業を行いました。
少人数クラスの特性を活かして児童の皆さんとの対話により、発問、体験学習、パ
ワーポイントを織り交ぜながら、ゆっくりとわかりやすく説明するように心がけて授
業を進めました。
二島小学校周辺にある古墳などの遺跡を映像で紹介したところ、近所に住んでいた
り、現地に行ったことがある児童もいて、とても興味深そうに受け答えをしてくれま
した。縄文時代の長さを巻尺の長さで体験的に実感する場面では、時間の長さに驚い
た声が上りました。
縄文・弥生・古墳時代の土器破片に直接触れて時代順に並べるクイズ形式の作業、
展示した出土品を見てどのように使われたかを考える学習、縄文土器の文様を粘土板
上で復元する施文体験などのさまざまな学習場面で、児童の皆さんが生き生きと活動
し、各時代の特徴をよく理解している様子がうかがわれました。
説明をしっかりと聞き、こちらからの問いかけに対して積極的に回答し、パワーポ
イントを見ながらメモを取っている児童の皆さんの熱心な姿が印象に残りました。
日頃、直に接する機会の少ない児童の皆さんと一緒に楽しく歴史の授業のひと時を
過ごすことができ、こちらも貴重な体験をさせていただきました。皆さん、たいへん
ありがとうございました。