2007年7月10日
出前授業に行ってきました(防府市立大道中学校)
今日は防府市立大道中学校1年生のみなさんが、上り熊遺跡に発掘体験学習に来てくれました。みなさんは続いてその日の午後には、大道中学校で出前授業も受けました。
上り熊遺跡は、今から約800~500年前の鎌倉・室町時代の集落跡の遺跡です。発掘体験学習では、足鍋の足や土師器の破片等が次々に出てきて、あちらこちらで歓声があがっていました。発見した土器をずっと大事に握りしめている姿に、「持って帰らないようにね」と冗談が飛び、周りの友達を笑わせていたね。掘り出したものが土器なのか石なのかを調査員に尋ねる時には、「ドキドキ」してたでしょう。石だと言われた友達は、気持ちが「ストーン」と落ち込んだかな?
午後の出前授業では、大道中学校の近くの切畑南遺跡や原遺跡、岩淵遺跡について説明しました。スライドや本物の土器を見て、生徒のみなさんは目を輝かせていました。みんな熱心に聞いてくれたので、とても授業をしやすかったです。これらの遺跡からは、魚を捕るときに使ったおもりがたくさん見つかっていることから、当時は海岸線が今よりずいぶん内陸にあったことや、人々が魚をとっていたことがわかるという話に、みんなはうなずいていましたね。今回の出前授業を受けたみなさんが、遺跡についてこれまでより一層の関心をもってくれたらうれしいです。(河崎)