2008年8月11日
発掘調査中です ~三見ほうろく窯跡・ほうろく茶屋跡 九~
「三見ほうろく窯跡」の調査です。調査前は1基と思われていましたが、遺構検出の結果、2基の窯跡が発見されました(写真)。写真左が1号窯、右が2号窯です。当初1号窯の一部が地表面に観察されたため、これをほうろく窯跡と考えていましたが、調査の結果、この窯は近代以降の炭焼き窯であることが判明しました。
2号窯は1号窯の南に発見されました。小型の登り窯で、ここからは江戸時代のほうろく、七輪の破片などが出土したことから、2号窯が絵図に残る江戸時代の「ほうろく窯」であると考えられます。
2基の窯は、土層観察の結果、2号窯が使用されなくなった後に、その一部を埋めて整地し、1号窯が築かれたことが明らかとなりました。