2008年8月20日
発掘調査中です ~三見ほうろく窯跡・ほうろく茶屋跡 十~
1号窯の様子です。1号窯は炭焼き窯であることがわかりました。天井部は崩落して残っていませんでしたが、窯内部の大きさは幅2.5m、奥行き2.9mで、残存する高さは約1mほどです。床面は炭の付着で黒色に堅く焼けしまっていました。窯の西側には焚き口と、製品を出し入れする出入り口が別々に設けられていました。窯床には排水溝が埋めてあり、出入り口の下を通って、窯外へ水分を排出する構造です。奥壁には煙出しのための煙道口があり、窯外には土管を利用した煙突の施設が残っていました。
この窯の時期は近代以降の炭焼き窯であるとみられます。