2008年9月 9日
発掘調査中です ~三見ほうろく窯跡・ほうろく茶屋跡 十二~
写真上は1号窯の煙出し部分の断ち割りの様子です。基礎に煉瓦を組み、その上に土管を設置し、さらに石積みをして煙道としていました。これに土管を利用した煙突がつくものとみられます。これにより1号窯の構造がほぼ明らかになりました。
2号窯は、その前面を拡張して掘り下げました。ここからも街道の側溝が検出されたことから、街道と窯の位置関係がよくわかります(写真下)。街道そばで煙をあげていた「ほうろく窯」の当時の様子が見て取れるのではないでしょうか。
以上、1号窯、2号窯の調査を終え、「三見ほうろく窯跡・ほうろく茶屋跡」の現地調査はすべて完了いたしました。調査中は、地元ならびに関係機関にはご協力いただき、まことにありがとうございました。今後は資料整理を進めて、調査報告書の作成にとりかかる予定です。