2009年4月28日
山口市立大殿小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。さすがに大内氏の本拠地が置かれていただけのことはあり、遺跡を身近に感じている人が多かったように思います。小学校を含め、そのまわりすべてが遺跡というのは、県内でも非常に珍しいことです。ぜひ、自分たちのふるさとにほこりを持ってください。
授業の中で、大分県姫島から運ばれてきた石を紹介しました。「その辺に落ちている石と何が違うの?」と、思った人がいるかもしれません。でもあの石は、黒曜石(こくようせき)といって、ごく限られた場所からしかとれない石なのです。それをわざわざ何十㎞も離れた場所から運んできた…。自分たちが丸木船に乗り、取りに行ったのか?それとも商人のような人がいて、黒曜石と山口県の何かを物々交換していたのか?実は、まだまだ謎がたくさん残されているのです。少しでも、そんな古代のロマンを感じてくれていたらうれしいのですが。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大殿小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。
(安村)
2009年4月27日
4月27日(月)、大内南小学校に出前授業に行ってきました。自分たちの住んでいる場所のすぐ近くに、たくさんの遺跡があることを知って、「へぇーっ」と驚いていた人が多かったですね。みんなは目の前の遺物に興味津々で、特に、弓矢や石庖丁、黒曜石がとても“お気に入り”の様子。形や色、そして模様などを、細かいところまでじっくりと観察していました(あまりゆっくりと見せてあげられなくてごめんなさい)。また、さまざまな道具の使いみちを考える場面では、あちこちから熱心に話し合う声が聞こえてきました。
まだまだ話したいこと、見てもらいたいものがたくさんあり、また実際の発掘調査の様子も紹介できなかったのが本当に残念ですが、今度はぜひ埋蔵文化財センターに遊びにきてください。みんなの中からたくさんの考古学ファンが誕生してくれることを願っています。
今回の出前授業に全面的にご協力いただいた大内南小学校の先生方、そして一つひとつの課題に真剣に取り組んでくれた児童のみなさん、本当にありがとうございました。 (石川)
2009年4月24日
今日は、山口市立小鯖小学校6年生1クラスの出前授業に行ってきました。現在はマンションが建っている場所に、遺跡があったと知ったとき、「えーっ!!」とみんなびっくりしていましたね。実は自分が知らないうちに、価値あるものにふれているということが、結構あるものです。6年生の遠足で、あるお寺に行くと聞きましたが、そのお寺も大変歴史の深いところです。境内の景色をながめながら、むかしここでくらしていた人はどんな生活をしていたんだろうかと、ちょっぴり考えてみてください。君たちが修学旅行で行く吉野ヶ里遺跡は、おじさんも今回授業の準備をかねて初めて行ってみましたが、弥生時代のクニを体験できるすばらしい公園でした。教科書の絵や写真では、決してわからない壮大さを、五感で感じることができると思います。「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、修学旅行はまさにその一見のためにあるもの。思うぞんぶん、タイムトラベルを楽しんできてください。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた小鯖小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (安村)
2009年4月23日
山口市立名田島小学校6年生16名を対象に出前授業を行いました。場所は教室から屋外に移して、学校を少し出たところにある大浦古墳群公園です。学校での社会科の歴史学習は古墳時代まで終えたところで、おさらいになったでしょうか。
授業は、我々の祖先がチンパンジーと共通の祖先から分かれて地球上に拡散し、それぞれの地で異なる自然環境のもと皮膚の色や顔・体つきを進化させ、固有の文化をはぐくんでいったことから始めました。また、縄文~古墳時代の生活様式や使っていた道具、生業・埋葬形態等、人々のくらしや社会の大まかな移り変わりをお話しました。
現地では古墳を見学したり、持って行った土器・装身具・鉄刀等の大浦古墳群出土品を実際に手にとってみてもらいました。遺跡からの出土品を実際に触れる数少ない機会でしたので、みんな興味津々。中でも男子は鉄刀、女子は装身具に興味を引かれた様子。未来の考古学者が名田島小学校から生まれるかも(?)。 (河村)
2009年4月22日
今日は、山口市立大歳小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。昨年に引き続き、大歳小学校に行くのは2度目です。昨年も元気が良かったのですが、今年はそれ以上にみなさんが活発に発言してくれました。また、3クラスの個性も良く出ていましたよ。ところで、4つの土器(縄文土器・弥生土器・須恵器・瓦質土器)を古い順に並び替える問いは、結構難しかったんですね。正解者ゼロは私も意外でした。でも次の、縄文人が食べていた物を答える問いはさすが6年生、きちんと穴埋めができました(ヒントをもらったのもありますが)。その反面、もう少し時間に余裕を持って、土器に触れる時間をしっかり確保してあげればよかったなと反省しています。授業でも触れましたが、大歳小校区には多くの遺跡があります。今回の授業で遺跡に興味を持ったら、是非朝田バイパスのトンネル上の公園に足を運んでください。また、山口県埋蔵文化財センターに来て、多くの展示品、特に昨年度朝田墳墓群で発掘された遺物を実際に見てほしいですね。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大歳小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (高木)