2009年11月 7日
現地説明会をおえて ~上り熊遺跡3地区~
11月7日(土)、防府市台道にて、上り熊遺跡3地区現地説明会を行いました。この日は晴天に恵まれ、また埋蔵文化財に対する地域の関心の高さのせいか、多数の方に来場していただき、盛況のうちに現地説明を終えることができました。
現地説明会ではまず最初に、台道地域一帯の歴史的・地理的な特徴について説明を行いました。次に実際に遺跡内を歩きながら、倒置土器棺や地下式横穴などの今年度新たに見つかった遺構を中心として、柱穴・土坑・掘立柱建物・竪穴住居などの説明を行いました。地下式横穴は、その大きさに感動していただきたいと考え、はじめは全体をブルービニールシートで覆っておき、それから解説を加えながら二段階でシートをめくっていきました。地下式横穴が、ぽっかりと地底に広がる姿を現したとき、みなさんから「おぉー!!」というどよめきがおこり、発表者は「よし、やった!」と内心よろこんでおりました。
続いてテントに移動し、用意した大甕・火鉢・足鍋・土師皿・銭・黒曜石などを紹介しました。なかにはメモを片手に話に聞き入ったり、「このあたりの五輪塔はたしか古いものだからなぁ」など大変に勉強されておられる方も見受けました。
最後になりましたが、今回の現地説明会にご協力いただきました地元の皆様や関係機関に対して、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。