2010年8月23日
8月23日(月)に光市にある伊藤公資料館主催の光市子ども歴史講座の発掘作業体験を行いました。参加者は光市の元気な小学生14名です。最初に古大里遺跡の紹介や発掘調査の方法、これまでに出土した遺物などについて簡単な説明を行いましたが、みなさん掘る気まんまんで、「早く掘りたい!」という感じでした。そのあと実際に遺物包含層(昔の人の生活用具を含んでいる土の層)を掘ってもらいました。気温も高く、日差しも強かったけれど、みなさん元気に作業をしていて、特に土器がみつかった時のとてもうれしそうな表情や楽しそうな雰囲気が印象的でした。今回みつかったものは土師器や須恵器の小さなかけらが多かったですが、中には滑石製の石鍋など珍しいものもありました。
光市にも石城山神籠石(いわきさんこうごいし)をはじめ、たくさんの遺跡があります。今回の発掘作業体験を機会にふるさとの遺跡や歴史にも興味をもってもらえたらいいなと思います。
2010年8月 8日
美祢市歴史民俗資料館が開催する「土器の製作体験学習」が、平成22年8月8日に同館2階学習室で行われました。この行事は美祢市内の小学生を主な対象としたもので、当日は親子4組を含む16人の参加者が弥生土器作りに挑戦しました。
午前中は本物の土器を見ながら、弥生時代と同じ「輪積み」の方法で壺を作りましたが、小学生たちは粘土に混ぜる砂の量や水の加減に苦労したようでした。それでも、お父さん、お母さんの助けを借りながら、何とか自分の手で小さな土器を作り上げました。
午後は自由製作の時間にしましたが、土器以外のものを作りたい人のために、陶けん(土笛)や分銅形土製品の作り方も指導しました。
作った土器などは乾燥させた後に窯で焼いて、8月中には参加者全員のもとに届きます。うまく出来上がるといいですね。 (岩崎)
2010年8月 5日
8月5日(木)、山口市立潟上中学校の1年生6名(男子4名・女子2名)が、総合的な学習の時間の地域学習「潟上の達人に学ぼう!」の授業の一環として、発掘調査の体験学習に訪れました。連日猛暑が続き、当日も朝から快晴。午前9時の時点で気温が30℃を超える中、体操服姿で自転車に乗って集合した生徒たちは、まず調査事務所で遺跡の特徴や発掘の方法・注意点について簡単な説明を受けた後、現場での発掘調査に挑戦しました。はじめは慣れていないため、手つきもおぼつかず作業もなかなか進みませんでしたが、慣れてくると土の中から次々と現われる遺物に目を輝かせながら、約1時間の発掘体験を終えました。その後、小南主任調査研究員に発掘に関する質問などを行い、当日の日程を終えました。炎天下の作業でしたが、みんなよく頑張りました。
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
発掘現場も本格的に活動をはじめています。
復元室も何かしら忙しい日々です。
今回は、私が「ネーミングマシーン」と勝手に呼んでいる機械を使った作業をご紹介。(正式名称はちゃんとあります)
発掘調査で取り上げられた遺物は、報告書を作成する過程で、ランク分けされます。
分けられますが、残念ながら形にならなかった、大量の土器の破片たちもちゃんと保管されています。
名無しにならないよう遺物それぞれに、どの遺跡のどの遺構から出土したものなのか、番号をつけて記入します。その数、何千点にもなります。
昔はすべて手書きだったそうで・・・文明の利器に感謝の日々です。 ( 中 )