2011年8月17日
美祢市歴史民俗資料館が開催する「土器製作体験学習」が、平成23年8月7日に同館2階学習室で行われました。この行事は美祢市内外の小学生を主な対象としたもので、当日は7家族18人の参加者が弥生土器作りに挑戦しました。
実物の弥生土器を見ながら時代背景や土器の使われ方等を知ってもらったあと、午前中は弥生時代と同じ「輪積み」の方法で壺を作りましたが、子どもたちは土器にふくらみを持たせるのに苦労していました。午後は覚えた作り方を生かして、コップやペン立てなど、思い思いの土器を作り上げました。
作った土器は乾燥させたあと窯で焼いて、8月中には参加者全員のもとに届きます。出来上がりが楽しみですね。 (岩崎)
2011年8月 9日
8月3日(水)~8日(月)、「山口県10年経験者研修」を実施しました。これは、本県に採用され、10年を経験した教員を対象とするもので、中学校および高等学校から3名の参加者がありました。
研修1日目は、当センタ-が同時期に実施する「まいぶんスク-ル」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-に参加。2~3日目は、講義のほか、土器の復元や拓本に関する実習、整備された史跡(大内氏館跡/朝田墳墓群など)の視察をしていただきました。
とくに実習は、土器など実物に触れ、洗浄→接合→復元と細かな作業を通じて、扱いに慣れていただくカリキュラムとしました。その結果、“これまで教科書に掲載された土器などが、身近に感じられるようになった。今後は、学校現場に借り出して、教材として積極的に活用したい。”との声が聞こえてきました。
今回の研修が、参加された教員の皆様方にとって有意義なものとなり、実際に学校現場で活かされることにつながれば、私たちセンタ-職員としても大変うれしいことです。
2011年8月 5日
山口県埋蔵文化財センターでは、「まいぶんスクール」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-と題して、社会科を担当される小中学校の教員を対象とした講座を開設しました。初年度となる今年は8月3日に実施し、12名の先生が受講されました。
午前中は、センターで埋蔵文化財の概要や出土品の利用方法などの講義の後、遺跡から出土した土器片の洗浄や接合の実習を行いました。多くの破片の中から、接合する破片を探しだすのはなかなかたいへんだったようです。午後は、山口市秋穂二島の萩原(はぎはら)遺跡・古大里(ふるおおり)遺跡に移動しての発掘体験を行いました。受講者のみなさんは、照りつける強い日差しの中、硬くなった土に苦戦しながら、土器のかけらを掘り出す作業に熱中され、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
受講者からは、発掘調査や出土品整理が地道な手間のかかる作業であることがよくわかったとの感想が多くよせられました。この講座を、学校活動の中でより積極的に埋蔵文化財を活用していただく契機としていただきたいと思います。