2011年8月 5日
平成23年度まいぶんスクール-授業に活かせる埋蔵文化財講座-を実施しました
山口県埋蔵文化財センターでは、「まいぶんスクール」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-と題して、社会科を担当される小中学校の教員を対象とした講座を開設しました。初年度となる今年は8月3日に実施し、12名の先生が受講されました。
午前中は、センターで埋蔵文化財の概要や出土品の利用方法などの講義の後、遺跡から出土した土器片の洗浄や接合の実習を行いました。多くの破片の中から、接合する破片を探しだすのはなかなかたいへんだったようです。午後は、山口市秋穂二島の萩原(はぎはら)遺跡・古大里(ふるおおり)遺跡に移動しての発掘体験を行いました。受講者のみなさんは、照りつける強い日差しの中、硬くなった土に苦戦しながら、土器のかけらを掘り出す作業に熱中され、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
受講者からは、発掘調査や出土品整理が地道な手間のかかる作業であることがよくわかったとの感想が多くよせられました。この講座を、学校活動の中でより積極的に埋蔵文化財を活用していただく契機としていただきたいと思います。