2013年11月15日
出前授業に行ってきました(山口市立二島小学校)
山口市立二島小学校に、出前授業に行ってきました。6年生1クラス(14名)を対象に実施しました。
前半はクイズ形式で児童の皆さんと会話を交えながら授業をすすめました。縄文・弥生時代からはじまり、秋穂二島地域の歴史もおりまぜて話をしていきました。遺跡で発見される遺物に興味津々で、特に獣骨(イノシシの頭骨)や貝類を提示すると、食い入るように見つめ、多くの発言をしてくれました。前半のまとめでは、遺跡や埋蔵文化財の性質や文化財専門員の役割についてふれ、山口県埋蔵文化財センターの紹介もさせていただきました。
後半は県内各地の遺跡から出土した遺物を児童の皆さんが見たり触れたりする、観察活動主体の授業をすすめました。土器や石器から昔のくらしを想像したり、土器の装飾模様の緻密さに関心を示したりと、児童の皆さんそれぞれが関心を深めてくれたことが感じられました。切子玉や管玉などの装飾品や石鏃(矢じり)の原石である黒曜石は特に人気で、美しさに目を奪われていたようです。
熱心に遺物を観察していく中で、たくさんの質問してくれたり、お互いに意見交換したりする様子もみられ、たいへん有意義な活動をすることができました。近辺にある遺跡や出土した遺物に、とても興味を持ってこの授業に参加してくれた児童もおり、遺跡や文化財の周知、啓蒙、問題解決にむけて、私たちの役割の重要性を再認識できた活動でもありました。
最後に、今回の授業で、興味・関心が深まった二島小学校の児童のみなさんが、センターの展示を見に足を運んでくれることを願っています。
二島小学校で出前授業の機会を頂いたことに感謝いたします。また、6年生の担任の先生には活動をサポートしていただきました。本当にありがとうございました。