2014年8月 6日
平成26年度まいぶんスクール-授業に活かせる埋蔵文化財講座-を実施しました
山口県埋蔵文化財センターは、「まいぶんスクール」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-と題した教員を対象とした講座を、平成23年度に開講しました。4年目の今年は8月4日に実施し、小学校と高等学校あわせて9名の先生が受講されました。
午前中は、埋蔵文化財と発掘調査の概要や埋蔵文化財の活用方法などの講義の後、遺跡から出土した土器片の接合実習を行いました。細かく割れた多くの破片の中から、接合する破片を見つけ出す作業には、少々苦戦されていたようです。
午後は、雨天のため、発掘調査実習を中止し、代わりに、埋蔵文化財センターが過去実施した調査の映像ビデオを紹介しながら、発掘調査の工程を説明しました。
その後、縄文時代の遺跡から出土した編みかごの紹介や編み方について説明を行いました。続いて、ペーパークラフトテープを素材とした編みかごづくりを行いました。約2時間の作業で、全ての方が、青森県の三内丸山遺跡で出土したものと同じ編み方・サイズの編みかごを完成されました。
受講された先生方からは、発掘体験ができなくて残念だった、実際に土器に触ってみて質感がよくわかった、本物の土器を授業にも使ってみたい等の感想が聞かれました。
これを契機に、今後、学校教育活動でより積極的に埋蔵文化財を活用していただきたいと思います。