2014年9月25日
巡回展(岩国会場)で講演・展示解説を行いました
山口県埋蔵文化財センターと岩国市教育委員会が共同で開催中の巡回展「発掘された山口」<会場=岩国徴古館(岩国市横山2丁目7-19)、期間=10月13日(月曜日/祝日)まで>に伴って、9月21日(日)に講演会と展示解説を行いました。当日は、好天に恵まれ、会場周辺の横山一帯は、観光客などでにぎわっていました。そのためもあってか、講演会や展示解説に参加(聴講)された方も多く、その終始熱心な態度は、とても印象的でした。
講演会では、地元の古刹で、県の名勝にも指定されている松巖院(しょうがんいん)庭園にスポットをあて、きれいに整備が行き届いている様子を紹介するとともに、全国的にも珍しい作庭に関する記事が伝えられていることをお話ししました。
続く展示解説では、各遺跡から出土した土器や石器などについて、できる限りゆるりと時間をかけ、わかりやすく説明。時折、弥生土器の用途は?とか、古代の銅印(田布施町尾尻遺跡出土)から何がわかるのか?などと質問が寄せられ、懇切丁寧にお応えしました。
この度の講演および展示解説を通じて、県内で発掘された埋蔵文化財、さらには、郷土岩国の歴史に対する参加者(聴講者)の強い関心が感得され、とても有意義なイベントであったと思っています。ありがとうございました。
なお、次の巡回展は、下関市向洋町に所在する梅光学院大学の博物館で、10月中旬から11月下旬まで開催される予定です。多数の方のご来場をお待ちしています。