2016年8月 4日
中ノ浜遺跡の現地説明会を開催しました
山口県埋蔵文化財センターでは道路建設に先立って下関市豊浦町にある中ノ浜遺跡の発掘調査を実施してきましたが、その成果を広く公開するため7月23日(土)に現地説明会を開催しました。参加者は約40名でした。
中ノ浜遺跡は弥生時代の集団墓地として広く知られていますが、このたびの調査では鎌倉・室町時代の集落の一部と当時の墓が確認できました。説明会では中国銭や韓国産陶器が多く見つかっていること、船の釘をつくる鍛冶屋がいたと考えられることなどから、ここにあった集落は港町としての性格が強いことをお伝えしました。
見学者の方からは、当時の銅銭の使われ方や、ここにあった集落の盛衰に関する質問が寄せられ、関心の高さを感じました。
説明会当日は暑い日でしたが、地元の皆さまをはじめ多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。