2016年9月23日
巡回展(防府市文化財郷土資料館会場)で講演を行いました
当センターが平成26年度に実施した発掘調査成果の県内巡回展「発掘された山口」が、9月3日(土)から9月25日(日)まで防府市文化財郷土資料館で開催されています。
これに合わせて、9月10日(土)には記念講演を行いました。展示会場の中にイスを並べての講演という珍しいやり方でしたが、約50名の方々にご参加いただきました。
講演では「鍋・釜から中世社会を考える」と題して、鍋・釜の歴史、鍋・釜からみた西国と東国、中世の周防・長門を特徴付ける足鍋、鍋のもつ呪術性などについてご紹介しました。中でも、使う鍋・釜で中世日本が西東に分かれることや、その境目が現在の西日本と東日本の境目と同じであることについて多くの方が興味を持たれたようでした。
当日は蒸し暑い日でしたが、ご参加の皆様には熱心にご聴講いただき、ありがとうございました。
なお、次回の巡回展は会場を美祢市歴史民俗資料館に移して、10月1日(土)から11月16日(水)まで開催いたします。