2016年10月 7日
下津令遺跡(しもつりょういせき)現地説明会 ありがとうございました
山口県埋蔵文化財センターでは、防府市台道にある下津令遺跡で発掘調査を実施しています。その成果を地域の皆様に紹介するため、10月1日(土)に現地説明会を開催しました。
説明会では、室町時代後期の掘立柱建物、井戸、方形土坑、溝などの当時の集落に関わる遺構や、宴会やまつりの後に捨てた皿などを見ていただきました。また、県内でも珍しい李朝陶器の徳利が出土した状態を紹介しました。また、遺物展示コーナーでは、弥生時代末から室町時代にかけてのさまざまな出土品をひとつひとつ説明しました。
足元の悪い中、約70名の方々の参加があり、熱心に説明を聞いていただきました。下津令遺跡の発掘調査が4年目ということもあり、皆さんよくご存知でしたが、それでも毎年あらたな発見があることに嬉しそうな表情をされていたことが印象に残っています。
ほ場整備事業に伴う下津令遺跡の発掘調査は今年度で終了しますが、地域の歴史はまだまだ地下に埋もれています。今後とも、地域の歴史に興味を持っていただき、遺跡の発掘調査にご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。