2017年6月 7日
巡回展(田布施会場)で講演会とギャラリートークを行いました
今年度最初の巡回展「発掘された山口」は、4月1日(土)から6月30日(金)まで、田布施町郷土館(熊毛郡田布施町大字下田布施875番地6)で開催しています。
これを記念して、6月3日(土)には、中央公民館にて講演会、郷土館にて展示解説(ギャラリートーク)を行いました。
講演会では、「集落遺跡から考えるいにしえ人のくらし」と題して、田布施町の代表的な集落である明地遺跡や近隣にある高地性集落等を中心に、スライドと資料を交えながらお話しました。「町内には、まだ見つかっていない高地性集落はあるか」といった質問もあり、この地域に多い高地性集落への関心の高さがうかがえました。
講演後は、場所を移動して、平成27年度に当センターで発掘調査を実施した4遺跡について、実際の出土品や写真パネルを示しながらギャラリートークを行いました。
今回は、地元を中心に約20人の方々に御参加いただきました。なかには、以前、当センターが田布施町内の遺跡を調査した際、発掘作業員として参加されたという方もおられました。発掘調査をきっかけに、地元の埋蔵文化財や歴史に興味・関心を抱いてもらい、大変うれしく思いました。
次回の巡回展は、防府市文化財郷土資料館(防府市桑山2丁目1番1号)にて、7月8日(土)から8月31日(木)まで開催する予定です。県内で近年調査したばかりの遺跡からの出土品を生で見ることのできる機会です。ふるって御来場ください。