2017年10月11日
巡回展(山陽小野田会場)で講演会とギャラリートークを行いました
今年度第3会場目となる巡回展「発掘された山口」は、山陽小野田市歴史民俗資料館(山陽小野田市栄町9-21)を会場に、11月12日(日)まで開催します。開催初日の9月30日(土)に、70人の方にご参加いただき、講演会とギャラリートーク(展示品解説)を行いました。
講演会では、「陸の遺跡と水中の遺跡」と題して、水中に没している遺跡(水中遺跡)のお話をしました。遺跡の保護については、これまで陸上の発掘調査でわかった歴史的なできごとが中心でしたが、これからは水中遺跡の調査により、海を舞台とした歴史事象を加えることによって、日本の歴史と文化をより正しく、豊かに理解することができるのではないか、との説明をしました。
また、山口県の水中遺跡の内容や日本における水中遺跡の調査のうち、琵琶湖底遺跡(滋賀県)・鷹島海底遺跡(長崎県松浦市)のほか、いろは丸(広島県福山市)・開陽丸(北海道江差町)等の沈没船の調査の成果について、画像を用いて紹介しました。
ギャラリートークでは、平成27年度に当センターが実施した4遺跡の発掘調査について、遺跡の概要や出土品の特徴を説明するとともに、同時期の山陽小野田市所在遺跡の概要をお話ししました。
なお、第4会場目となる巡回展「発掘された山口」は、ながと歴史民俗資料室(長門市東深川2660-4)会場に、12月1日(金)から開催予定です。皆様のご来場をお待ちしております。