2019年5月27日
山口市立大殿小学校の6年生3クラス合同の93人を対象として、令和元年5月9日に出前授業を行いました。
持参した出土遺物をもとに、縄文・弥生時代の特色を児童自身が考えることを主な流れとして授業を構成しました。大人数での一斉授業でしたが、児童との対話形式を取り入れつつ、体験学習、出土遺物の展示、パワーポイントでの説明などを織り交ぜて、なるべくわかりやすい説明に心がけました。
大殿小学校周辺にある「大内氏関連町並遺跡」(山口赤十字病院敷地内)の発掘調査で出土した遺物や調査の様子を紹介したところ、高い興味関心が寄せられました。縄文時代の長さ(1万数千年)を平成時代・弥生時代などと比較して、巻尺の長さに換算して示した場面では、その長さを実感して驚く児童の様子が印象的でした。
縄文・弥生・古墳時代の土器破片3点セットを配布し実際に触れて時代順に並べるクイズは、児童が楽しみながらも興味深く歴史を理解する良き体験学習になりました。
今回の出前授業を通じて、児童の皆さんが地域の歴史や発掘調査に興味を持ち、歴史についてより一層深く学んでいくきっかけになれば幸いです。
2019年5月14日
平成31年4月26日(金)、山口市立白石小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。
授業は「国のかたちができるころ」をテーマに縄文~古墳時代について説明したあと、各時代の土器や石器などに触れる時間を設けました。なお、持参した土器などは校区内にある白石遺跡・鴻ノ峰1号墳などからの出土品を中心に選定しました。児童数が多いためひとりひとりが土器などに触れる時間が短めになりましたが、みんな積極的にさわったり観察したりしていました。
児童のみなさんからは、「身近に遺跡があることに驚いた」、「(王屋敷遺跡の銅剣が吉野ヶ里遺跡のものとそっくりであることから)山口県にも弥生時代に豪族がいたのに驚いた」、「重い土器と軽い土器がある」、「弥生時代の斧は重い」といった感想を聞くことができました。また、「犬以外にもペットはいましたか」といった質問も出ました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんに地域の歴史に興味をもっていただければ幸いです。
(岩崎)
2019年5月13日
4月26日(金)、山口市立湯田小学校へ出前授業に行ってきました。今回は、6年生の2クラスずつ、計2コマの授業です。授業では、パワーポイントの画像を示しながら、遺物や遺構、遺跡等について説明しました。児童の皆さんには、センターが保管する出土品について、クイズを交えながら、実際に触ってもらいました。遺物の使い方に関わる、学習プリントにもチャレンジしてもらいました。
土器を古い順に並べるクイズでは、じっくり観察したり、友だちと相談しながら、答えを考えていました。学習プリントでは、ややむずかしい問題もありましたが、一生懸命に取り組んでいました。石の矢じりを装着した弓矢や磨製石斧のレプリカにも興味をもった様子でした。
今回の授業をきっかけとして、埋蔵文化財や地域の歴史に、関心を深めてもらえたら幸いです。埋蔵文化財センターにもぜひ遊びに来てください。
さいごになりましたが、出前授業の機会をいただいた、6年生の担任の先生方をはじめ、湯田小学校の教職員の皆さま方に感謝いたします。ありがとうございました。
2019年5月10日
山口市立宮野小学校に、出前授業に行ってきました。6年生4クラス(122名)を対象に、2校時分(90分間)で実施しました。
パワーポイントの映像を見せながら、最初は宮野小学校近辺の発掘調査事例を示し、身近な場所にも遺跡があることを知ってもらいました。次に昔のくらしを想像しながら、クイズ形式で縄文・弥生・古墳時代の概要をつかんでいきました。それから、3種の土器片に触れながら時代の違いを考えてもらいました。グループの考えをまとめて、自発的に発表してくれる児童が多く感心しました。
後半は県内各地の遺跡から出土した遺物を見たり触れたりする、観察活動中心の授業をすすめました。黒曜石の石鏃(矢じり)の緻密な造りや輝きに関心を示し、また、切子玉や管玉などの装飾品の美しさにも目を奪われていたようです。
遺物がどのようにして発見されるのか、興味を持ってこの授業に参加してくれた児童もおり、遺跡や文化財の周知、啓発にむけて、私たちの役割の重要性を認識できた活動でした。
興味・関心を深めた宮野小学校児童の多くのみなさんが、センターの展示を見に来てくれるよう願っています。
宮野小学校で出前授業の機会を頂いたことに感謝いたします。また、6年生の担任の先生には活動をサポートしていただきました。本当にありがとうございました。