2019年6月27日
6月18日(火)・19日(水)の2日間、山口市立大殿中学校の2年生1名が職場体験学習を行いました。
初日は、発掘調査や出土品の整理・展示など、当センターの様々な業務について映像を使ってお話した後、センター来所者に気持ちよくご観覧いただけるよう、展示ケースの清掃を体験しました。また、遺跡から出土した土器の破片どうしの接合、足りない部分への石こう入れなどの実技実習を行いました。
2日目は、遺跡からの出土品を貸し出す際に、移動時の破損を防ぐためのクッション(梱包材)を使用して、実際の梱包作業に挑戦しました。また、午後からは職員の指導のもと、センターが実施している体験学習の指導員を想定した、勾玉・管玉の装身具製作を疑似体験しました。
はじめて見聞、体験することの多かった2日間でしたが、センターの日常的な業務に触れ、社会人として働くための意識や心構えなど自覚形成が感じとれた2日間でした。
2019年6月13日
今年度第2会場目となる巡回展「発掘された山口」は、防府市文化財郷土資料館(防府市桑山2丁目1-1)を会場に、6月23日(日)まで開催中です。開催期間中の6月9日(日)に、20人の方にご参加いただき、講演会とギャラリートーク(展示品解説)を行いました。
講演会では、「陸の遺跡と水中の遺跡」と題して、水中に没している遺跡(水中遺跡)のお話をしました。遺跡の保護については、これまで陸上の発掘調査でわかった歴史的なできごとが中心でしたが、これからは水中遺跡の調査により、海を舞台とした歴史事象を加えることによって、日本の歴史と文化をより正しく、豊かに理解することができるのではないか、との説明をしました。
また、山口県の水中遺跡の内容や日本における水中遺跡の調査のうち、琵琶湖底遺跡(滋賀県)・鷹島海底遺跡(長崎県松浦市)のほか、いろは丸(広島県福山市)・開陽丸(北海道江差町)等の沈没船の具体的な調査成果について、画像を用いて紹介しました。
ギャラリートークでは、今年度の巡回展展示資料である山口県埋蔵文化財センターが収蔵・保管する旧石器時代~江戸時代の県内各市町域出土品について、通時代的に特徴的な展示品等の説明を行いました。
なお、第3会場目となる巡回展「発掘された山口」は、下関市立考古博物館(下関市大字綾羅木岡454)会場に、6月29日(土)から8月25日(日)まで開催いたします。皆様のご来場をお待ちしています。
2019年6月 5日
5月23日(木)・24日(金)の2日間、山口市立大内中学校の2年生5名が職場体験学習を行いました。
初日は、発掘調査や出土品の整理・展示など、当センターの様々な業務について映像を使ってお話した後、センター来所者に気持ちよく観覧いただけるよう、展示ケースの清掃を体験しました。また、小学生来館者を対象として、展示の理解を助け、楽しめる展示ワークシートを作成しました。
2日目は、遺跡から出土した土器の破片どうしの接合や、出土品を貸し出す際に破損を防ぐためのいろいろなクッション(梱包材)を使った出土品収納などを実地体験しました。また、午後からは職員の指導のもと、センターが実施している体験学習の指導員を想定した、勾玉・管玉の装身具製作を疑似体験しました。
日常的なあいさつをはじめ、担当職員の話をよく聞いて、コミュニケーションを取りながら仕事をやり遂げようとする姿勢が随所にみられ、社会人として働くための意識や心構えなどの自覚形成が感じとれた2日間でした。