2014年8月29日
周南市戸田の国道2号線沿いにオープンした「道の駅ソレーネ周南」。
連日、大勢の人びとでにぎわっていますが、その片隅に研修交流室があるのをご存じでしょうか?
8月27日(水)の午前10時~午後3時、ここを借り切って山口県埋蔵文化財センターと周南市教育委員会が共同で、県内の遺跡から出土した土器や石器などを展示しました。
最初は、「何をしているんだろう?」と不思議そうな眼差しであった買物客も、入場されるや、大昔の人びとが作った展示品の一つひとつを食い入るように見学される姿が、とても印象的でした・
夏休み期間中であって子ども連れのご家族も多く、とくに体験コーナーでは、縄文土器作りに汗だくでトライ!帰りに“ほっちょるん”(山口県埋蔵文化財センターのマスコットキャラクター)をデザインしたクリアファイルをお土産にもらって大喜びでした。子どもたちにとって、大変楽しいひとときを過ごせたのでは、と思っています。
道の駅で土器などを展示するのは、今回が初めてのこと。これからも“ふるさと山口”から出土した埋蔵文化財にふれていただけるよう色々な取り組みを行う予定ですので、応援してくださいね!!
2014年8月 6日
山口県埋蔵文化財センターは、「まいぶんスクール」-授業に活かせる埋蔵文化財講座-と題した教員を対象とした講座を、平成23年度に開講しました。4年目の今年は8月4日に実施し、小学校と高等学校あわせて9名の先生が受講されました。
午前中は、埋蔵文化財と発掘調査の概要や埋蔵文化財の活用方法などの講義の後、遺跡から出土した土器片の接合実習を行いました。細かく割れた多くの破片の中から、接合する破片を見つけ出す作業には、少々苦戦されていたようです。
午後は、雨天のため、発掘調査実習を中止し、代わりに、埋蔵文化財センターが過去実施した調査の映像ビデオを紹介しながら、発掘調査の工程を説明しました。
その後、縄文時代の遺跡から出土した編みかごの紹介や編み方について説明を行いました。続いて、ペーパークラフトテープを素材とした編みかごづくりを行いました。約2時間の作業で、全ての方が、青森県の三内丸山遺跡で出土したものと同じ編み方・サイズの編みかごを完成されました。
受講された先生方からは、発掘体験ができなくて残念だった、実際に土器に触ってみて質感がよくわかった、本物の土器を授業にも使ってみたい等の感想が聞かれました。
これを契機に、今後、学校教育活動でより積極的に埋蔵文化財を活用していただきたいと思います。
2014年8月 3日
今回の親子古代体験では、山口市内や周南市から5組12名の親子の参加があり、ロウ鏡(ロウソクで作った鏡の模造品)作りに挑戦していただきました。
鏡の文様を自由にデッサンし、ロウを流し込む粘土の型枠に文様をつけてもらうのが主な作業です。当初、これらの作業は、小学校の中高学年にとって少々むずかしいのではないかと思っていましたが、主催者側の不安をよそに、実にユニークな文様が着々と仕上がっていきました。あらためて、子どもたちの豊かな発想力に感心する次第です。
また、作業の合間には、土器接合体験にも取り組んでいただきました。今回の体験をとおして、センターの仕事に少しでもご理解をいただき、興味をもっていただけたなら幸いです。
来年以降もさまざまなテーマで親子古代体験を実施する予定です。多くの方々の参加をお待ちしております。なお、ご意見・ご要望などがありましたら、本ホームページの問い合わせフォームにお寄せください。