[職場体験・発掘体験]カテゴリーの記事リスト
2018年6月21日
6月12日(火)・13日(水)の2日間、山口市立湯田中学校の2年生3名が職場体験学習を行いました。
初日は、発掘調査や出土品の整理・展示など、当センターの様々な業務について映像を使ってお話した後、センター来所者に気持ちよく観覧いただけるよう、展示ケースの清掃を体験しました。また、遺跡から出土した土器の破片どうしの接合、足りない部分への石こう入れなどの実技実習を行いました。
2日目は、遺跡からの出土品を貸し出す際に、破損を防ぐためのクッション(梱包材)づくりに挑戦しました。また、午後からは職員の指導のもと、センターが実施している体験学習の指導員を想定した、勾玉・管玉の装身具製作を疑似体験しました。
日常的なあいさつをはじめ、担当職員の話をよく聞いて、コミュニケーションを取りながら仕事をやり遂げようとする姿勢が随所にみられ、社会人として働くための意識や心構えなどの自覚形成が感じとれた2日間でした。
土器の接合体験
勾玉・管玉づくり体験
2013年10月 8日
今回の発掘体験では、束荷小学校児童4名を受け入れた。まず、発掘体験を行う前に発掘調査についての説明や、水奥遺跡の概要解説を行った。
ついで、土層ベルトを残した溝状遺構の掘り込みに入り、遺物に注意しながら作業を行った。中世の土師器などが検出され、ほぼ完形に近い坏なども、児童たちは引率教員の手を借りながら、おおよその形を出すことができた。
実際の発掘体験時間は、10分の休憩をはさみ約1時間30分行い、終了後、児童が1名ずつ感想を述べたが、身近に遺跡があることの驚きや、遺物が出土した時の感動を語ってくれた。短時間であったが、児童には貴重な体験になったことと思う。
2012年10月16日
10月11日、田布施町立城南小学校のみなさんが尾尻(おしり)遺跡の発掘体験学習に来てくれました。昨年度の発掘体験では5・6年生のみの参加でしたが、今回は全児童117名が参加してくれました。
3つのグループ(1・2年生、3・4年生、5・6年生)に時間を区切って参加してくれたので、混雑を避けることができ、それぞれ充実した発掘体験ができました。
1・2年生のみなさんは、土器を見つけたときにひときわ目を輝かせたり、大きな歓声を響かせながら生き生きと発掘してくれたりしました。
3・4年生のみなさんは、尾尻遺跡で見つかっている土器の種類についての私たちの説明を注意深く聞き取り、住居跡を見学したときに、実際に数種類の土器が出土しているようすに気づいて、感動している姿が印象的でした。
5・6年生のみなさんは、発掘に手際よく取りかかり、事前の土の掘り方の注意点に気をつけながら活動できていました。特に6年生のみなさんは、昨年度の経験があるので、作業にも手慣れていました。また、出土した実物を見学するときには、食い入るように注意深く見学する姿がみられ、好奇心旺盛な様子がうかがえました。
「ここ城南は、はるか昔から人々が暮らしていた住みよい地域なので、みなさんもぜひこの素晴らしい地域を後世に受け継いでもらいたい。」という私たちの説明に、強くうなずくみなさんの姿を見て、私たちも大変うれしくなりました。最後になりましたが、発掘現場にわざわざ足を運んでくださり、ありがとうございました。興味が持てた人は、また来てくださいね。
2012年9月20日
9月13日(木)、14日(金)の2日間、山口市立大内中学校の2年生3名が職場体験学習にやってきました。
初日は、主に展示ケースのガラス清掃や発掘調査でみつかった瓦の洗浄や土器の接合作業、2日目は出土した木の洗浄や出土品の撮影を行いました。
瓦は凹凸や文様があるため、洗浄には注意力と根気が必要ですが、ブラシ等を使って1点ずつ丁寧に洗いあげました。
写真撮影では、収納袋や個別の土器や石器に通し番号をつけ、適切な位置や状態に並べ、写真の表題をホワイトボードに記す等の準備作業も行いました。
2日間未知の仕事に挑戦した経験を、今後の学習活動に役立ててもらいたいと思います。
2012年9月 5日
8月28日(火)~30日(木)の3日間、山口市立平川中学校の生徒(2年生/3名)を受け入れて、職場体験学習を実施しました。
1日目は、センタ-の業務について説明した後、発掘調査で出土した土器の破片を洗浄。2日目は、これらを接合し、欠損部分に石膏を入れる復元に挑戦しました。一見、簡単そうな作業が、実際にやってみると結構根気のいることがわかり、苦労の連続!最終日の3日目は、山口市鋳銭司地区で行われている東禅寺・黒山遺跡発掘調査に参加し、炎天下での現場作業の辛さのなかに、土器を掘り出した時の喜びを感じていたようです。
生徒は、この職場体験学習を通じて、働くこと・仕事をすることの大切さを学び、それが彼らの将来において少しでも役立つことがあれば、と思っています。
2012年6月11日
光市教育委員会からの依頼を受けて、6月8日に土器復元体験学習を実施しました。参加者は、同市で埋蔵文化財の整理作業などを手伝っているボランティアグル-プ(9名)。持参された自作の土器片を教材として、接合→復元に挑戦されました。とくに復元では、石膏の流し込み方や、乾燥する前に削り取って形を整えるタイミングが難しいようで、センタ-職員のアドバイスを受ける姿が多く見られました。今回の体験を通じて、参加者のスキルアップにつながることを期待しています。
2012年1月20日
1月18日、田布施町立城南小学校の5年生15名と6年生14名が尾尻(おしり)遺跡の発掘体験学習に来てくれました。
まず、この地区で遺跡を発掘調査している理由や、現時点で明らかになっている遺物・遺構の説明、発掘の道具の使い方について説明を聞いた後、遺物包含層の発掘を体験してもらいました。とても寒い中でしたが、土師器や須恵器や緑釉(りょくゆう)陶器などの遺物が出るたびに、歓声が響いたり、友達同士で出土した遺物を比較したりするなど、とても興味をもって一生懸命発掘してくれていました。また、「これはとても重要な遺物で、おもに身分の高い人が使っていたものなんだよ。」と言う私たちの説明に目を輝かせながら、感動して聞いてくれる姿を見ているととてもうれしかったです。
約1000年前の平安時代にさかのぼるとても重要な遺跡が小学校のすぐ側にあることを誇りに思い、自分たちの故郷に対する愛着を深めてもらえるとうれしいです。(上田)
2011年9月29日
9月27日(火)・28日(水)、山口市立大内中学校の2年生3名が職場体験学習を行いました。
初日は、発掘調査で出土した土器の洗浄や復元作業、2日目は出土した木の洗浄や出土品の撮影を行いました。洗浄は、注意力や根気を要する作業ですが、ハケやブラシを使って、1点1点丁寧に洗いあげました。写真撮影では、土器や石器がなかなか思ったように並べられずに苦戦していたようです。撮影したのは、校区内にある仏供田(ぶぐでん)遺跡の出土品で、写真はそのうちの一枚です。
2日間、3人ともたいへん熱心に作業に取り組んでいました。仕事の厳しさや楽しさの一端を知ってもらえたのではないでしょうか。
2011年9月16日
9月15日(木)、山口市立平川中学校の生徒3名(2年生)がセンタ-で職場体験学習を行いました。
当日は、センタ-の業務内容の説明を受けた後、弥生土器の復元作業にチャレンジしました。発掘調査で出土し運び込まれたれた土器は、土が付着し細かく割れているため、先ず洗浄して、その一つひとつを接合して行きます。最初、簡単そうに見られた作業が、実際は、とても根気を要することがわかって悪戦苦闘!仕事をすることの大変さを痛感していました。それでも、2千年前の人たちが使用していた土器の現物に触った感触は、何物にもかえがたい貴重な体験だったようで、目をキラキラさせて取り組む姿が印象的でした。
一日だけの職場体験でしたが、彼らにとって実り多き学習になってくれたら、と思わずにいられませんでした。
2011年7月14日
7月13日、山口市立二島小学校の6年生19名が萩原遺跡・古大里遺跡の発掘体験学習に来てくれました。これは4月に行った二島小の6年生の出前授業の中で、児童のみなさんから出された「発掘の体験をしたい」という要望から行われたものです。
まず、発掘現場を歩きながら、遺跡の様子や発掘調査のすすめ方を説明しました。出前授業の中でも紹介した内容ですが、発掘現場に立ち、地元の方が発掘をされている様子を見ながら説明を聞くと、発掘がどういうものかをより深く理解できたようでした。
その後、萩原遺跡の遺物包含層の発掘を体験してもらいました。どの子も時間いっぱい、熱心に取り組み、黒曜石・土師器・須恵器・棒状土錘など多くの遺物を見つけていました。取り上げたものが土器だとわかった時の笑顔はとても素敵でしたよ。学校では社会の時間に室町時代について習っているそうですが、今日見つけた遺物の中には、そのころ秋穂二島に住んでいた人々が使っていたものも含まれています。それを手がかりとして、室町時代の秋穂二島にどんな人がどのように、またどんなことを考えながら暮らしていたのか、想像してみると楽しいですね。
2011年7月 1日
6月30日、山口市立二島中学校の1年生19名が社会科の学習の一環として、萩原(はぎはら)遺跡・古大里(ふるおおり)遺跡の見学と発掘作業体験に来てくれました。まず、遺跡の概要や昨年度の古大里遺跡の発掘調査でわかったことなどをこれまでに出土した遺物に触れてもらいながら、説明しました。
その後は発掘現場へ移動し、実際の発掘の様子を見学してもらった後、遺物包含層の発掘作業体験を行いました。自分で掘り出した土器片が1000年余り前の古代のものだとわかったときには、驚いたような、不思議がるような何とも言えない表情を浮かべていました。今、持っている同じ土器に大昔の人も触れ、使っていたのですから不思議といえば不思議ですね。どの生徒も少しでも大きな遺物を見つけようと、暑い中、最後までがんばって発掘作業をしていました。
この学習を通じて、秋穂二島の人々が一つ一つ育んできた郷土の歴史に思いを寄せ、郷土に対する愛着を深めてもらえれば幸いです。
2010年8月23日
8月23日(月)に光市にある伊藤公資料館主催の光市子ども歴史講座の発掘作業体験を行いました。参加者は光市の元気な小学生14名です。最初に古大里遺跡の紹介や発掘調査の方法、これまでに出土した遺物などについて簡単な説明を行いましたが、みなさん掘る気まんまんで、「早く掘りたい!」という感じでした。そのあと実際に遺物包含層(昔の人の生活用具を含んでいる土の層)を掘ってもらいました。気温も高く、日差しも強かったけれど、みなさん元気に作業をしていて、特に土器がみつかった時のとてもうれしそうな表情や楽しそうな雰囲気が印象的でした。今回みつかったものは土師器や須恵器の小さなかけらが多かったですが、中には滑石製の石鍋など珍しいものもありました。
光市にも石城山神籠石(いわきさんこうごいし)をはじめ、たくさんの遺跡があります。今回の発掘作業体験を機会にふるさとの遺跡や歴史にも興味をもってもらえたらいいなと思います。
2010年8月 5日
8月5日(木)、山口市立潟上中学校の1年生6名(男子4名・女子2名)が、総合的な学習の時間の地域学習「潟上の達人に学ぼう!」の授業の一環として、発掘調査の体験学習に訪れました。連日猛暑が続き、当日も朝から快晴。午前9時の時点で気温が30℃を超える中、体操服姿で自転車に乗って集合した生徒たちは、まず調査事務所で遺跡の特徴や発掘の方法・注意点について簡単な説明を受けた後、現場での発掘調査に挑戦しました。はじめは慣れていないため、手つきもおぼつかず作業もなかなか進みませんでしたが、慣れてくると土の中から次々と現われる遺物に目を輝かせながら、約1時間の発掘体験を終えました。その後、小南主任調査研究員に発掘に関する質問などを行い、当日の日程を終えました。炎天下の作業でしたが、みんなよく頑張りました。
2010年7月 1日
7月1日、山口市立二島中学校の1年生9名が「ふるさと学習」の一環として古大里遺跡の見学に来てくれました。まず、検出された掘立柱建物跡や柱穴を見てもらいながら、遺跡の概要や発掘調査の方法について説明を行いました。また、これまでの発掘で出土した遺物にも実際に触れてもらいました。生徒のみなさんは縄文土器や石鏃が出土していることを聞き、一様に驚いた様子で、熱心にメモをとっていました。今回の遺跡見学をきっかけに、脈々と受け継がれているふるさとの歴史に興味をもってもらえればうれしいです。
2009年8月28日
8月28日(金)、光市文化センターからの依頼を受けて、土器復元実習を行いました。会場は、当埋蔵文化財センター1階の整理室。
この実習は、光市文化センターが主催する土器復元講座の一環として計画されたものです。将来的に光市内で出土した土器について、自前で整理できるようになるとともに、広く埋蔵文化財の保護と活用に対する理解を深めることが目的です。
参加者は、11名。実習は、土器の洗浄から始まり、接合、石膏入れを行いました。「どの作業も思ったより大変で、根気が必要。」とは、ある参加者の声。でも、整理室スタッフの懇切な指導も良かったのか、土器の形がしだいにできあがってくると、参加者の顔にもようやく笑みが・・・。その満足そうな表情が、とても印象的でした。
土器復元は、経験が必要です。これからもチャンスがあれば、積極的にトライして、早くそのノウハウを習得できるといいですね。
2009年6月12日
6月10日(水)~12日(金)、県立大津高校の生徒(2学年/1名)を受け入れて、職場体験学習を実施しました。
初日は、埋蔵文化財センターの業務について説明した後、早速、発掘調査で出土した土器片を洗浄し接合。2日目は、石膏を使用して土器を復元し、文様の拓本や実測図のトレースにもチャレンジしました。最終日は、防府市台道地区で実施中の上り熊遺跡(あがりくまいせき)発掘調査に参加し、現場作業の辛さとともに、土器が出土した時の喜びを感じていました。
生徒は、最初、慣れない職場環境で多少緊張していたようすでしたが、しだいにその雰囲気にとけ込み、意欲も増してきて、どうすれば効率良く業務(作業)をこなすことができるかなど、苦労しながらも色々と考え、工夫をしていたようです。
今回の職場体験学習は、3日間と短期間であったため、職場のほかの人と協調し、共同で業務を行うことの大切さや困難さのすべて学ぶまでには至らなかったかも知れません。しかし、生徒本人にとって、将来の就労に向けての基本的な考え方を持つ上で、意義深いものになったのであれば、大変うれしく思います。
2008年7月 7日
三見小学校の5.6年児童が「三見ほうろく窯跡・ほうろく茶屋跡」の調査現場に発掘体験に来てくれました。赤間関街道を歩いて発掘現場に到着し、ほうろく窯跡、ほうろく茶屋跡の遺跡の説明を聞いた後、2班に分かれて、発掘調査を体験をしたり、出土した遺物から江戸時代の生活を勉強してもらいました。発掘体験では、作業員さんのアドバイスを聞きながら自分の手で江戸時代の陶磁器をたくさん掘り当てることができ、とても喜んでいました。遺物の説明では、実際に現場で発掘された物を紹介しました。ほうろく、銭、火打ち石、硯、キセルなど江戸時代に使われていた物ばかりです。江戸時代に三見にいた人の生活を少しは感じることができたのではないでしょうか? 最後になりましたが、発掘現場にわざわざ足を運んでくださり、ありがとうございました。興味が持てた人は、また来てくださいね。
2008年6月30日
当センターでは、中学校や高校からの依頼により、生徒の職場体験実習をしています。6月16日(月)~19日(水)に大津高校(2年生1名)、同16日~27日(金)に山口総合支援学校(3年生1名)からの生徒を受け入れました。実習生は、最初、やや緊張したようすでしたが、しだいに職場環境にも慣れ意欲も出てきて、よりスピーディに作業を進めるための工夫をするまでになりました。
実習は、遺跡の発掘調査現場の見学に始まり、出土した土器片を洗浄・接合・復元(石膏入れ)し、最後に収蔵庫に保管するまでの一連の作業などを体験。とくに接合・復元は、なかなか思うようにいかず、あれこれ試行錯誤しながら、ねばり強く頑張っていました。そのぶん、完成した時の喜びは大きかったようです。他の人と協調し、共同で作業を行うことの重要性や困難さとともに、将来の就労に向けての考え方をもつ上で、意義深い実習になったのではないかと思います。
2007年10月 1日
山口市立島地小6年生の8名が発掘体験に来てくれました。場所は防府市真尾の真尾猪の山遺跡です。この遺跡は弥生時代中期の高地性集落として、多くの住居跡や土坑が発見されました。小高い岡の上で、急斜面のところもあったけど、島地小のみんなは一生懸命掘り込み作業をしてくれましたね。土の中から土器の破片を見つけたときの楽しそうな表情が印象的でした。
2007年9月21日
職場体験2日目は、実際に発掘調査現場での作業を体験してもらいました。調査場所は防府市台道の上り熊遺跡です。中世の人々が生活した跡である建物跡や井戸などの説明を受けたのち、安全に注意しながら柱穴の掘り込み作業を行いました。
9月下旬とはいえまだまだ暑い中の作業は大変だったと思いますが、センターの仕事を通して歴史に興味を持ってくれたならうれしく思います。2日間お疲れ様でした。
2007年9月20日
山口市立大内中学校2年生の3名が、センターで職場体験を行いました。初日はセンターでの遺物整理作業の体験です。発掘調査によって多くの遺物が出土しますが、いずれも破片として掘り出されるものばかりです。これらの中から同じ個体の破片を探し出し、接合するという作業は根気のいる仕事ですが、3人は整理室職員の指導のもと、頑張ってくれました。