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[巡回展]カテゴリーの記事リスト

2023年12月22日

巡回展(長門会場)で講演会とギャラリートークを行いました。

 巡回展「発掘された山口」(長門会場)は、令和5年12月13日(水)から令和6年1月21日(日)まで、長門市総合文化財センター〔ヒストリアながと〕(長門市東深川2660番地4)で開催中です。これを記念して、令和5年12月16日(土)には講演会とギャラリートークを実施しました。
 講演会は、「日置峠山須恵器窯跡と周辺遺跡から考える古代の長門」という演題で実施しました。内容は、古代の長門地域を代表する遺跡である峠山須恵器窯跡群をはじめ、糘塚横穴墓群、長門深川廃寺などを取り上げ、長門地域の特質や日置氏との関わりなど、資料とパワーポイントを交えながらお話ししました。
 その後、展示会場に移動し、当センターが令和3年度に報告書を刊行した4遺跡の出土品を前に、ギャラリートークを行いました。
多くの方々にご参加いただき、長時間にもかかわらず、熱心に耳を傾けていただきました。今回の講演会とギャラリートークをとおして、埋蔵文化財に対する理解を一層深めていただけたら幸いです。
 今年度最後の巡回展は、学びの森くすのき(宇部市大字船木字内番田361番地6)にて、令和6年2月17日(土)から3月17日(日)まで開催の予定です。当センターが発掘した県内の出土品を直接目にする機会です。ふるってのご来場をお待ちしております。

DSC_3136.JPGギャラリートーク風景

 

2022年6月21日

巡回展(下関会場)で講演会を行いました。

 巡回展「発掘された山口」(下関会場)は、6月4日(土)から7月3日(日)まで、下関市立考古博物館(下関市綾羅木454)で開催中です。これを記念して、6月12日(日)には講演会を実施しました。
 講演会は、午前・午後の2回に分けて、「近年の調査からみた山口県の弥生時代」という演題で実施しました。内容は、近年当センターで調査した本郷山崎遺跡や馬場遺跡などの成果を中心に、県内の弥生時代遺跡の特徴について、パワーポイントと資料を交えながらお話ししました。
 参加者の皆さまには、長時間にもかかわらず、熱心に耳を傾けていただきました。さらに、講演後には「ドングリのアク抜き穴は全国的にみられるのか」、「高地性集落はなぜ東部に多いのか」などの質問もいただきました。
 次回の巡回展は、田布施町郷土館(熊毛郡田布施町大字下田布施875番地2)にて、7月20日(水)から8月21日(日)まで開催の予定です。当センターが発掘した県内の出土品を直接目にする機会です。ふるってのご来場をお待ちしております。

講演会風景.jpg

 

2021年10月 8日

巡回展(下松会場)で講演会を行いました。

 巡回展「発掘された山口」の下松会場は、8月27日(金)から9月26日(日)まで、ほしらんどくだまつ(下松市大手町2-3-1)で開催予定でしたが、新型コロナ感染症拡大防止のため中止となりました。しかし講演会は、すでに多数の方々の申込みがあり、開催日を変更し、10月3日(日)に行うことになりました。
 講演会は、「下松と古墳時代」と題し、下松の古墳及び関連の深い熊毛地域の古墳や埴輪を中心に、パワーポイントと資料を交えながらお話しました。
 日曜日にもかかわらず、多くの方々にご参加いただき、熱心に耳を傾けていただきました。質疑応答では、「前方後円墳の前方部からは何か出土するのか」「古墳時代の下松にも馬がいたのか」など、闊達な質問をいただきました。
 次回の巡回展は、山陽小野田市歴史民俗資料館(山陽小野田市栄町9-21)にて、10月9日(土)から11月7日(日)まで開催の予定です。当センターが発掘した県内の出土品を直接目にする機会です。ふるってのご来場をお待ちしております。

写真(下松会場)縮小.jpgのサムネール画像

 

2018年7月 9日

巡回展(山陽小野田会場)で講演会とギャラリートークを行いました

 今年度2会場目の巡回展「発掘された山口」は、6月29日(金)から7月29日(日)まで、山陽小野田市歴史民俗資料館(山陽小野田市栄町9-21)で開催中です。
 そのスタートを記念して、6月29日(金)に、市立中央図書館で講演会を行い、その後歴史民俗資料館に移動して展示解説(ギャラリートーク)を行いました。
 講演会では、「埋蔵文化財にみる山陽小野田市の地域文化」と題し、旧山陽町側と旧小野田市側の埋蔵文化財の分布やその特徴の違いについて、パワーポイントを用いながら、時代を追って説明を行いました。
 ギャラリートークでは、平成28年度に発掘調査を実施した下関市中ノ浜遺跡や防府市下津令遺跡について、出土品や展示パネルを示しながら解説を行いました。
 あいにくの雨ではありましたが、多くの方々にご参加いただき、闊達なご質問もいただきました。質問には、「製塩土器でどのようにして塩分濃度を高めるのか」や「中世の土師器皿に白色と赤色のものがあるが、どう違うのか」などがあり、参加者の皆さんの観察眼の鋭さもうかがえました。
 次回の巡回展は、防府市文化財郷土資料館(防府市桑山2丁目1-1)にて、8月12日(日)から9月23日(日)まで開催の予定です。当センターが調査した市内の出土品を直接目にする数少ない機会でもあります。ふるってのご来場をお待ちしております。

DSC_2153.gif
講演会風景

 

2018年4月17日

巡回展(下関会場)で講演を行いました

 当センターが平成28年度に実施した発掘調査成果の県内巡回展「発掘された山口」が、4月14日(土)から6月17日(日)まで下関市立考古博物館で開催されています。
 これに合わせて、開会日の4月14日(土)には記念講演を行い、20名の方にご参加いただきました。講演では地元名産品にちなんで「赤間硯の考古学」と題して、赤間硯の歴史、遺跡から発見される赤間硯から読み解けることについて解説し、赤間硯にまつわる様々な話題などもご紹介しました。また、講演会場に古い赤間硯や各地の硯石材を持参してお見せしたところ、多くの方が手にとって手触りなどを確かめておられました。
 講演後には巡回展のギャラリートークを行ない、展示中の土器・陶磁器などについて解説しました。中ノ浜遺跡が中世の港だったことや、足鍋が山口県を特徴付ける遺物だということなどに興味を持たれたようでした。
 ご参加の皆様には最後まで熱心に聴講いただき、ありがとうございました。
講演風景.gif

 

2017年6月 7日

巡回展(田布施会場)で講演会とギャラリートークを行いました

講演会風景.gif 今年度最初の巡回展「発掘された山口」は、4月1日(土)から6月30日(金)まで、田布施町郷土館(熊毛郡田布施町大字下田布施875番地6)で開催しています。
これを記念して、6月3日(土)には、中央公民館にて講演会、郷土館にて展示解説(ギャラリートーク)を行いました。
 講演会では、「集落遺跡から考えるいにしえ人のくらし」と題して、田布施町の代表的な集落である明地遺跡や近隣にある高地性集落等を中心に、スライドと資料を交えながらお話しました。「町内には、まだ見つかっていない高地性集落はあるか」といった質問もあり、この地域に多い高地性集落への関心の高さがうかがえました。
 講演後は、場所を移動して、平成27年度に当センターで発掘調査を実施した4遺跡について、実際の出土品や写真パネルを示しながらギャラリートークを行いました。
 今回は、地元を中心に約20人の方々に御参加いただきました。なかには、以前、当センターが田布施町内の遺跡を調査した際、発掘作業員として参加されたという方もおられました。発掘調査をきっかけに、地元の埋蔵文化財や歴史に興味・関心を抱いてもらい、大変うれしく思いました。
 次回の巡回展は、防府市文化財郷土資料館(防府市桑山2丁目1番1号)にて、7月8日(土)から8月31日(木)まで開催する予定です。県内で近年調査したばかりの遺跡からの出土品を生で見ることのできる機会です。ふるって御来場ください。

 

2016年10月19日

巡回展(美祢会場)で講演会とギャラリートークを行いました

 今年度6会場目の巡回展「発掘された山口」は、10月1日(土)から11月16日(水)まで、美祢市歴史民俗資料館(美祢市大嶺町東分279-1)で開催中です。
 これを記念して、10月9日(土)には、美祢図書館にて講演会、歴史民俗資料館にて展示解説(ギャラリートーク)を行いました。
 講演会では、「発掘された美祢の中世~最近の調査成果から~」と題して、近年、当センターが美祢市内で実施した、下村遺跡B地区、殿久遺跡、江の河原遺跡の発掘調査を中心に、スライドと資料を交えながらお話しました。講演後のギャラリートークでは、平成26年度に発掘調査を実施した遺跡について、出土品や写真パネルを示しながら解説を行いました。
 3連休の中日ではありましたが、地元の歴史に詳しい方々を含む10人の方々に参加いただき、闊達なご質問やご意見をいただきました。「殿久遺跡の20棟以上ある掘立柱建物群のうち、一度に建っていたのはどのくらいか」や「下村遺跡の地元有力者層と関わる建物が、現在の中心地から外れるのはなぜか」など、かなり突っ込んだ質問もあり、こちらも勉強になりました。
 次回の巡回展は、岩国市立岩国徴古館(岩国市横山2丁目7-19)にて、11月27日(日)から平成29年1月22日(日)まで開催の予定です。ふるってご来場ください。

ギャラリートーク風景.gif

 

2014年12月11日

巡回展(周防大島会場)で講演と展示解説を行いました

 今回の巡回展「発掘された山口」は、周防大島町の周防大島文化交流センターを会場として、12月4日(木)から21日(日)にかけて開催しています。
12月7日(日)には、記念講演会と展示解説を行いました。記念講演会は、「埋蔵文化財からみた山口県の中の周防大島町-厨子(ずし)遺跡(いせき)・厨子(ずし)南遺跡(みなみいせき)の調査成果を中心に-」と題して、近年、周防大島町で発掘調査された厨子遺跡と厨子南遺跡を中心にスライドを使って解説を行いました。その中で、これらの遺跡が、周防大島の海上交易や祭祀を考える上で重要であることをお話しました。そのほか、奈良時代の都の跡である平城京跡では、周防大島産の塩が納められていたことを示す木簡が多くみつかっていることにも触れ、今後塩つくりに関する遺跡が発見される可能性があることを述べました。
また、展示解説では、地元の厨子遺跡で発見された土器や遺跡の写真パネルをご覧いただきました。
 師走の繁忙期のせいか、参加者は期待したよりは少なかったのですが、熱心な方が多く、闊達なご質問やご意見をいただき、こちらも実りのある時間を過ごせました。ご意見の中には、周防大島でみつかった遺物は、将来地元で引き取りたい、というものもありました。この機会にできるだけ多くの方々にお越しいただき、地元からこうした機運が盛り上がるのも喜ばしいことかもしれません。
残すところ、あと2会場となりました。次回は、長門市で平成27年1月上旬から下旬にかけて開催の予定です。県内各地の埋蔵文化財をすぐそばで目にできる年に1度の機会です。ぜひ足を運んでみませんか。(岡田)巡回展講演(周防大島町)写.gif巡回展講演(周防大島町)写2.gif

 

2014年9月25日

巡回展(岩国会場)で講演・展示解説を行いました

sDSCN0073.gifsDSCN0078.gif 山口県埋蔵文化財センターと岩国市教育委員会が共同で開催中の巡回展「発掘された山口」<会場=岩国徴古館(岩国市横山2丁目7-19)、期間=10月13日(月曜日/祝日)まで>に伴って、9月21日(日)に講演会と展示解説を行いました。当日は、好天に恵まれ、会場周辺の横山一帯は、観光客などでにぎわっていました。そのためもあってか、講演会や展示解説に参加(聴講)された方も多く、その終始熱心な態度は、とても印象的でした。
 講演会では、地元の古刹で、県の名勝にも指定されている松巖院(しょうがんいん)庭園にスポットをあて、きれいに整備が行き届いている様子を紹介するとともに、全国的にも珍しい作庭に関する記事が伝えられていることをお話ししました。
 続く展示解説では、各遺跡から出土した土器や石器などについて、できる限りゆるりと時間をかけ、わかりやすく説明。時折、弥生土器の用途は?とか、古代の銅印(田布施町尾尻遺跡出土)から何がわかるのか?などと質問が寄せられ、懇切丁寧にお応えしました。
 この度の講演および展示解説を通じて、県内で発掘された埋蔵文化財、さらには、郷土岩国の歴史に対する参加者(聴講者)の強い関心が感得され、とても有意義なイベントであったと思っています。ありがとうございました。
 なお、次の巡回展は、下関市向洋町に所在する梅光学院大学の博物館で、10月中旬から11月下旬まで開催される予定です。多数の方のご来場をお待ちしています。

 

2014年7月15日

巡回展(山陽小野田会場)で講演と展示解説を行いました

 今回で3会場目となる巡回展「発掘された山口」は、7月11日から8月24日まで山陽小野田市歴史民俗資料館で開催中です。
 7月11日には、記念講演として「山陽小野田市の古墳時代~古墳の移り変わりと須恵器づくり~」と題してお話をさせていただきました。市内には長光寺山古墳をはじめ、多くの古墳があることから、実際に現地へ足を運んでいただき、その重要性を地域の皆さんで考えていただくきっかけになれば幸いです。
 講演後の展示解説では、県内各地の出土品のほか、山陽小野田市にある松山窯の出土品をご覧いただきました。古墳時代の須恵器窯跡と、現在も山陽小野田市に残る「須恵」や「焼野」などの地名とのつながりについて、関心をもたれているようでした。
 次回は、9月1日から10月13日まで、岩国市の由宇歴史民俗資料館にて開催の予定です。引き続き、県内初出土の銅印をはじめ、岩国市内で調査された表面遺跡の出土品も展示する予定ですので、多くの方々のご来館をお待ちしております。山陽小野田.gif

 

2014年6月24日

巡回展(田布施会場)で、講演と展示解説を行いました

田布施記念講演.gif 5月の防府市文化財郷土資料館での開催に引き続き、田布施町郷土館にて5月29日から6月29日まで、巡回展「発掘された山口」が開催されています。
この開催に合わせて、6月21日に「考古学から見た山口の地域性 ~瀬戸内編~」と題して、展示されている遺物を話に絡めながら、田布施町の地域性、ひいては山口県の地域性が浮かび上がるような話をさせていただきました。
 来館者の方々は、「熊毛王国」として地域をアピールしたいという強い意欲をもっておられ、非常に熱心に聞いておられました。また、ずっと興味をもってくださる地元の方々だからこそわかる情報を提供してくださり、充実した時間を過ごすことができました。
 次は、7月11日から8月24日にかけて、山陽小野田市歴史民俗資料館にて開催予定です。県内初の出土品「銅印」も展示されていますので、ぜひともご来館ください。(中里)

 

2014年5月20日

巡回展(防府会場)で、講演と展示品解説を行いました

 当センターが平成24年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、4月1日から5月25日まで、防府市文化財郷土資料館で開催されています。5月17日に、記念講演と展示解説を行いました。
記念講演では、今回展示の目玉である銅印を取り上げました。県内で初めて出土した銅印は、来館者の関心も高く、出土状況や材質のほか所有者や印材、製作地についてなど回答が難しい質問も多数寄せられ、嬉しい悲鳴をあげました。
防府会場の展示はまもなく終了しますが、今後も田布施町、山陽小野田市、岩国市、下関市、周防大島町、長門市、宇部市を巡回しますので、ぜひ一度会場に足を運んでみてください。 (石井)

 

2013年12月 4日

巡回展(岩国市由宇会場)

由宇ギャラリートーク.jpg由宇講演 .jpg
  当センタ-が市・町教育委員会などの協力を得て実施している巡回展「発掘された山口」-は、今年度、県内8会場で開催する計画で、その6番目は、岩国市の由宇歴史民俗資料館が会場。11月19日(火)にオ-プンで、12月23日(月)まで開催されます。
11月30日(土)に、当センタ-職員を講師とする講演会と、展示中の資料の解説が行われました。これまで、本格的な発掘調査事例のない由宇地区の方々が、少しでも埋蔵文化財に対する興味や関心を持っていただけるよう、多くの映像をまじえながら、わかりやすくお話ししました。
 講演後は、展示会場に移動し、展示されている個々の資料について、できるかぎり時間をかけて、ゆっくりと説明。参加された方の表情は、非常に熱心で、縄文土器の種類や作り方など様々な質問を寄せられました。講師の回答を一つひとつメモされる姿が、とても強く印象に残りました。

 

2013年9月17日

巡回展(梅光学院大学)で、講演と展示品解説を行いました

  当センターが平成23年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、8月22日から9月28日まで、梅光学院大学博物館で開催されています。展示に合わせて、9月9日に、記念講演と展示品の解説を行いました。
  図書館ホールで行った記念講演では、話題性を考えて、昨年県内で初めて見つかった銅印を取り上げました。銅印は今回の展示品ではありませんが、何人もの人から「実物は、どこで見られるのか」という質問があり、関心をもっていただき嬉しく思いました。その後、博物館に移動して、皆さんといっしょに展示品や写真パネルなどを見ながら各遺跡の特徴などを説明しました。歴史に造詣の深い方も多く、展示品にはない県内古墳の大きさなどについての質問もありました。
  今回は博物館学を学ぶ梅光学院大学の学生さんたちが展示を担当し、順路を足跡で示したり、各担当者が遺跡の説明を行う映像を撮影し、会場のパソコンで視聴できるなど他会場ではみられない工夫もされていますので、ぜひ会場に足を運んでみてください。 (石井)

 

2013年7月12日

巡回展(山陽小野田会場)

講演SS.jpg説明SS.jpg 当センタ-が市・町教育委員会や大学の協力を得て(共催)進めてい る発掘調査巡回展-埋蔵文化財公開普及事業「発掘された山口」-は、 今年度、県内8か所で開催される計画で、その3回目は、山陽小野田市歴史民俗資料館が会場。7月11日(木)、オ-プンにあわせて講演会と ギャラリ-ト-ク(展示解説)があり、講師として参加しました。
 講演会は、発掘調査後、保存整備されて現代によみがえったいくつか の遺跡や、遺構を切り取って施設に持ち帰り展示している事例を紹介し ながら、埋蔵文化財を保護し活用することの重要性について、わかりや すく説明しました。ギャラリ-ト-クでは、ゆっくり時間をかけて個々 の展示品を解説。とくに土錘(棒状土錘)にスポットをあてた説明に対 して、参加者(見学者)のなかには、古くから伝わる漁業の一コマひと コマに思いを馳せつつ、一方で、その具体的な使用方法などに関する質疑を多く寄せられました。
 なお、この巡回展は、8月15日(木)まで。

 

2013年5月 7日

巡回展(田布施会場)が終了しました

sstabusetyou-001.jpgsstabusetyou.jpg 当センタ-では、発掘調査の成果について翌年度に施設内で通年展示 した後、県内各地(市/町教育委員会など)で巡回展示しています。
 これは、埋蔵文化財公開普及事業として平成21年度から実施していま すが、今年度の第1回目は、田布施町を会場に4月1日(月)から28日(日)まで開催されました。また、最終日には、当センタ-職員を講師とする講演会(会場=同町商工会館サリジエ)と展示解説(会場=同町郷土館)が行われ、24名の参加者(聴講者)がありました。
 講演会は、先ず、同町における最近の発掘調査の概要を説明。続いて、これまで県内で発掘調査され、保存・整備された代表的な遺跡を映像で紹介しながら、その利活用を図るべく取り組み<センタ-業務>のようすを詳しく伝えました。
 会場をかえて、展示解説(ギャラリ-ト-ク)は、各遺跡や主な出土 品について、理解しやすいものとなるよう配慮しました。参加者には、 メモを取る一方で、質問して疑問点を解消される方もみられ、その熱心な姿が強く印象にのこりました。
 巡回展は、今後、防府市に移り、さらに、来年3月までに6か所の会 場で開催される計画ですが、より多くの方々にご来場いただき、埋蔵文化財に対する興味や関心を一層深めていただければと思っています。

 

2012年6月12日

巡回展(長門市)の記念講演と展示品解説を行いました

  当センターが22年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、6月6日(水)から、長門歴史民俗資料室で開催されています。開催に合わせて、8日(金)に講演と展示品の解説を行いました。
  最初に教育委員会別館で「遺跡からみた古代・中世の山口」と題して、講演を行いました。長門市でこれまでに発掘調査が行われた古代・中世の遺跡を紹介し、山口県の古代・中世の遺跡の特徴についてお話ししました。
その後、巡回展会場の歴史民俗資料室に移動し、展示品が出土した遺跡の概要や代表的な出土品についての説明を行いました。20名あまりの観覧者の皆さんからはいろいろな質問があり、興味や関心を持っていただいたことを嬉しく思いました。
長門での会期は、6月26日(火)までとなっておりすので、興味をお持ちの方は会場に足を運んでみてください。
(石井)
                            

 

2012年5月30日

巡回展記念講演・展示解説を行いました(宇部)

当センターでは、平成21年度から市・町教育委員会などの協力を得て、新たに発掘調査された出土品について、県内各地で巡回展示しています。 今年度は、5か所で展示を計画していますが、第1回目は、現在、宇部市立図書館で開催中。会期は、6月3日(日)までです。
 これにあわせて、5月22日(日)に当センター職員を講師とする講演会と展示解説(ギャラリ-ト-ク)が行われました。
 講演会では、これまでに発掘調査され、保存・整備が図られることとなった主な遺跡を紹介するとともに、その積極的な利活用を進めているようす-取り組み-を説明しました。
 展示解説は、個々の遺跡や出土品について、懇切でわかりやすいものとなるよう心がけました。参加者のなかには、メモを取られ、不明点を質問されるなど、熱心な姿が見受けられました。
 それにしても、市立図書館の入口近くに位置するためか、親子連れなど入館者の多さに驚きました。より多くの皆様方が展示室を見学され、埋蔵文化財に対する関心をもっていただければと期待しています。s講演会.jpgs展示解説.jpg 

 

2012年2月14日

巡回速報展(和木町)の記念講演と展示品解説に行ってきました

和木GT.jpg和木講演.jpg 当センターが21年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、2月4日(土)から2月27日(月)まで、和木美術館で開催されています。開催に合わせて、11日の建国記念の日に講演と展示品の解説を行いました。
  最初に文化会館で「埋蔵文化財について」と題して、講演を行いました。これまで遺跡の発掘調査がほとんど行われていない地域のため、主にスライドを用いて、埋蔵文化財の概要や県内の代表的な遺跡を紹介しました。 
その後、巡回展会場の美術館に移動し、展示品が出土した遺跡の概要や代表的な出土品についての説明を行いました。観覧者の皆さんからは多くの質問が寄せられ、関心を持っていただいたことを嬉しく感じました。
  なお、23年度の巡回展は、これが最後となります。興味をお持ちの方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。 (石井)

 

2011年10月18日

巡回速報展(梅光学院大学)の特別講演と展示品解説に行ってきました

s梅光講演-002.jpg 今年度は、平成21年度実施の発掘調査成果を県内で巡回展示していますが、10月4日からは梅光学院大学博物館に会場を移しています。この巡回展に伴う特別講演と展示品解説を10月15日に梅光学院大学で行いました。
 講演テ-マは「瀬戸内に生きた縄文人-田ノ浦遺跡の調査成果から-」で、今回展示されている上関町田ノ浦遺跡の出土遺物がもつ意味や、瀬戸内における縄文文化についてお話しをさせていただき、講演終了後には展示品についての解説、来場者との質疑応答を行いました。
 山口県内の縄文遺跡は、他県に比べると少なく、県民のみなさんにはなじみが薄い部分もありますが、自然とともに生きた縄文人の姿を多くの方々にイメージして頂けたのではないかと思います。また、今回の会場では梅光学院大学の学生さんが中心となって展示を行っていますので、自分たちの展示がどう評価されているのかという学生さんたちの緊張感も伝わってきました。
 梅光学院大学博物館での展示は10月27日まで実施されていますので、下関市近郊にお住まいの方は是非一度ご見学ください。(小南)

 

2011年9月16日

巡回速報展(美祢市)の記念講演と展示品解説に行ってきました

 当センターが21年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、9月3日から9月28日まで、美祢市歴史民俗資料館で開かれています。開催に合わせて、10日に記念講演と展示品の解説を行いました。
 市図書館で「遺跡からみた美祢」と題して、山口県埋蔵文化財センターが以前に調査した美祢市内の遺跡の紹介等を行った後、聴講者の皆さんと一緒に巡回展会場の資料館に移動し、展示品や出土遺跡について説明しました。聴講者の大部分は郷土史学習グループの方々で、踏み込んだ内容の質問が多く寄せられました。
 なお、今回は埋蔵文化財センターが過去調査を実施した5遺跡の出土品や美祢市の代表的な遺跡である長登銅山跡や大里古墳の出土品も合わせて展示されています。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。 (石井)

 

2011年6月23日

巡回速報展(山陽小野田市)で、講演と展示品解説を行いました

  当センターが21年度に実施した発掘調査成果の巡回展「発掘された山口」が、6月21日から7月24日まで、山陽小野田市歴史民俗資料館で開催されています。21日のオープンに合わせて、講演と展示品の解説を行いました。
  市民館2階の講義室で「古墳からみた山陽小野田」と題して市内の古墳についてお話しした後、資料館に移動して、皆さんといっしょに展示品や写真パネルなどを見ながら説明しました。歴史に興味をおもちの方が多く、「どうして須恵器の普及後も土師器も使うのか?」、「中世の足(あし)鍋(なべ)の足はなぜ3本なのか?」など次々と質問が寄せられ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
  なお、今回は当センターが18年度に発掘調査した柳下・今市遺跡の出土品も、「~里帰り 厚狭柳下・今市遺跡~」として展示され、見ごたえのある展示となっています。 (石井)

 

2011年5月23日

巡回速報展(ときわミュージアム)の講演と展示解説を行いました

ときわギャラリートーク280.jpgときわ講演280.jpg 皆さんは、当センターが実施した発掘調査での出土品を市・町の資料館などに貸し出し、巡回展示しているのをご存知でしょうか?これにより、県内各地の方々が新しい発掘情報を身近に見学できるようになり、好評を博しています。
 今年度2回目となる展示は、緑と花と彫刻の博物館「ときわミュ-ジアム」(宇部市野中3丁目)を会場に、6月12日(日)まで開催中です。この機会に合わせて、当センター職員を講師とする講演会ならびに展示解説が計画され、5月22日(日)に実施されました。
 講演会では、当センターや宇部市教育委員会がこれまでに発掘調査した市内の主な遺跡を紹介。続く展示解説は、丁寧でわかりやすいものとなるよう心がけました。参加者からいくつか質問を受け、関心の高さがうかがえました。
 また、同ミュ-ジアムが植物資料を扱う施設である関連から、遺跡出土のコメ(炭化米)などが展示されました。私たちの遠い祖先の食物に想いをはせる参加者の姿が印象的でした。

 

2011年4月18日

巡回速報展「発掘された山口」の展示品解説を行いました

宇部巡回展2.jpg宇部巡回展.jpg 当センターの主催する埋蔵文化財公開普及事業「発掘された山口」が、宇部市立図書館展示室で平成23年5月8日まで開催されています。これに合わせて記念イベントとして講演と展示品解説を行いました。
「古墳からみた山口県」と題して古墳時代の山口県と宇部市の特徴についてお話しした後、展示品や写真パネルなどを皆さんといっしょに見ながら説明しました。特に中世の足(あし)鍋(なべ)・擂鉢(すりばち)・烏帽子(えぼし)などを詳しく説明しましたが、皆さんには興味をもって聞いていただけたようでした。
なお、今回は平成21年度に当センターが発掘調査を実施した遺跡の出土品に加え、宇部市内の主な出土品も集められていますので、見ごたえのある展示になっています。  (岩崎)