[出前授業に行ってきました]カテゴリーの記事リスト
2023年7月18日
令和5年7月11日(火)、山口市立大殿小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。体育館を会場に、3校時は「豊かな縄文時代と変化の弥生時代」をテーマに当時の人々の生活のようすなどについて説明し、4校時は校区内の遺跡を紹介したあと、校区内にある縄文時代遺跡(屋敷遺跡)および弥生時代遺跡(大内氏関連町並遺跡)の土器等に触れる時間としました。児童のみなさんは土器などに触れ、重さを感じたり、においを嗅いだりしていました。また、「須恵器は何でできていて、なぜ硬いのか」、「石鏃はどうやって矢に付けるのか」などの質問が出されました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんに遺跡が身近にあることを知って、昔の人たちの知恵や工夫について考えていただければ幸いです。
2023年6月29日
令和5年6月27日(火)、宇部市立西宇部小学校で、6年生を対象に出前授業を行いました。授業では、初めに学習プリントに取り組んでもらい、その後パワーポイントや持参した遺物を使いながら、プリントの答えの確認と、縄文時代から奈良時代にかけての概説を行いました。授業の最後には、持参した遺物を実際に手に取ってもらいました。
児童の皆さんは、自発的に発言するなど、積極的に取り組んでいる様子でした。また、身近な遺跡のことや実際の遺物に触れる活動には、とくに関心を示していました。
今回の授業をきっかけとして、埋蔵文化財や地域の歴史に、関心を深めてもらえたら幸いです。埋蔵文化財センターにもぜひ遊びに来てくださいね。
2023年6月16日
令和5年6月7日(水)、萩市立小川小学校で3年生から6年生までを対象に出前授業を行いました。縄文時代から古墳時代までについて、当時の人々の生活のようすなどについて説明したあと、各時代の土器や石器などに触れる時間を設けました。なお、授業では校区内にある塚穴古墳が県内有数の規模の石室をもつことや、小川地区が古代交通の要所であったことなどにも触れました。まだ歴史を学習する前の学年を含んでいたためか児童のみなさんはやや遠慮気味でしたが、土器などに触れたり、弓矢体験をする時には普段どおりの積極的な姿勢を見せていました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味や誇りをもっていただければ幸いです。
2023年6月15日
令和5年6月5日(月)、山口市立白石小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。会場は音楽室で、午前・午後各2クラスに対して「豊かな縄文時代と変化の弥生時代」をテーマに当時の人々の生活のようすなどについて説明したあと、各時代の土器や石器などに触れる時間を設けました。なお、センターから持参した土器は、校区内にある白石遺跡・鴻ノ峰古墳群などからの出土品を中心に選定しました。児童のみなさんは好奇心旺盛で、持参した遺物やレプリカに積極的に触れ、「木の弓はどのくらい矢を飛ばせるのか」、「勾玉の穴はどうやってあけるのか」、「土器は新しくなるほど薄くなるのか」などの質問がありました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味をもっていただければ幸いです。
2022年7月15日
令和4年6月30日(木)、光市立岩田小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。授業は新型コロナウィルス対策のため、「3密」の回避、マスクの着用、手指の消毒、通風の確保などを行なった上で、体育館で実施しました。
授業では「豊かな縄文時代と変化の弥生時代」をテーマに当時の人々の生活のようすなどについて説明したあと、各時代の土器や石器などに触れる時間を設け、最後に弓矢体験を行いました。
児童のみなさんは弓矢と黒曜石の原石に興味をもったようすで、近くにある遺跡に行ってみたい、という声も多く聞かれました。また、「時代ごとの国の広さはどのくらいか」、「縄文時代の言葉はどんなものか」、「卑弥呼の占いとはどんなものか」といった質問もあり、色々なことに興味をもって学習しているようすがうかがえました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味をもっていただければ幸いです。
2022年7月 5日
令和4年6月23日(木)、宇部市立二俣瀬小学校で6年生を対象に5・6時間目に出前授業を行いました。授業は新型コロナウィルス対策として、マスクの着用、手指の消毒、大型扇風機を利用した通風の確保などを行なった上で、ミーティングルームと多目的室を合わせた広いオープンスペースで実施しました。
授業では発掘調査の流れや、縄文時代と弥生時代の社会や生活のようすなどについて、児童のみなさんにもいろいろと考えてもらいながら説明しました。そのあと、縄文時代から古墳時代の土器や石器などに直接触れる時間を設けました。最後に、レプリカの弓矢を使って矢を発射する体験をしました。
児童のみなさんは、すでに社会科の授業で習ったことを踏まえ、「縄文人は何を主に食べていた?」「稲作文化を持っていた人々はなぜ大陸から日本にやってきた?」などの謎に、積極的に発言してくれました。また、実際に土器や石器を手にとり、その感触を確かめていました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味をもっていただければうれしいです。
2022年6月20日
令和4年6月10日(金)、山口市立大殿小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。授業は新型コロナウィルス対策のため、「3密」の回避、マスクの着用、手指の消毒、通風の確保などを行なった上で、低学年オープンスペースで実施しました。
授業では縄文時代と弥生時代の人々の生活のようすなどについて説明したあと、縄文~古墳時代の土器や石器などに触れる時間を設けました。なお、センターから持参した土器などは、校区内にある屋敷遺跡・大内氏関連町並遺跡からの出土品を中心に選定しまし。
授業では児童のみなさんが積極的に発言する姿勢が見え、普段から興味をもって古代史を学習しているようすがうかがえました。また、展示品で児童のみなさんが最も興味を持ったのは黒曜石で、弓矢のレプリカや土器の復元などにも関心を示していました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味をもっていただければ幸いです。
2022年6月14日
令和4年6月2日(木)、山口市立白石小学校で6年生を対象に出前授業を行いました。授業は新型コロナウィルス対策のため、「3密」の回避、マスクの着用、手指の消毒、通風の確保などを行なった上で、体育館で実施しました。
授業では「豊かな縄文時代と変化の弥生時代」をテーマに当時の人々の生活のようすなどについて説明したあと、各時代の土器や石器などに触れる時間を設けました。なお、センターから持参した土器などは、校区内にある白石遺跡・糸米遺跡などからの出土品を中心に選定しました。
児童のみなさんは黒曜石の原石に一番興味をもったようすで、「どこでとれるのか」、「どうやってできるのか」といった質問が出されました。また、「土器はどのくらいの期間使えるのか」、「土器の復元にはどのくらいの時間がかかるのか」といった質問もあり、色々なことに興味をもって古代史を学習しているようすがうかがえました。
今回の出前授業を機会に、児童のみなさんにさらに地域の歴史に興味をもっていただければ幸いです。
2018年9月19日
平成30年9月3日(月)、岩国市立美和中学校で出前授業を行いました。
授業は1・2年生合同で、第3時限に「自然との共生から国家の成立まで」と題して考古資料からみた古墳時代までの歴史を解説し、第4時限に発掘調査の実際について説明しました。そして授業の最後には、生徒の皆さんに展示遺物に実際に触れてもらい、質問などに答えました。なお、展示資料は隣接地区にある郷遺跡(岩国市本郷)の出土品を中心に選びました。
最初は恐る恐る展示品に触っていた生徒の皆さんも、全員が縄文土器など各種の遺物にふれ、友だちと感想を話し合っていました。土器の重さや手触りなどを確かめた生徒の皆さんからは、「勾玉の穴はどうやってあけたの」、「提瓶(さげべ)のかたちにはどういう意味があるの」といった質問がありました。また終わりのあいさつでは、代表の生徒さんから「普段見たり触れたりできないものに接して興味深かった」、「発掘調査の裏話が聞けてよかった」といった感想を聞くことができました。
今回の出前授業を通して、生徒の皆さんが地元の歴史を身近に感じてもらえたら幸いです。 (岩崎)
2018年5月 7日
4月27日(金)に、山口市立湯田小学校で出前授業を行いました。今回は、6年生の2クラスずつ、計2コマの授業です。授業では、パワーポイントの画像を示しながら、遺物や遺構、遺跡等について説明しました。児童の皆さんには、センターが保管する出土品について、クイズを交えながら、実際に触ってもらいました。
土器を古い順に並べるクイズでは、じっくり観察したり、においを嗅いだりしながら、多くの児童が正解にたどりつけました。出土品の中では、黒曜石で作られた石の矢じりのほか、古墳に副葬された鏡や首飾りに、とくに興味をもった様子でした。昔の鏡は、青銅でつくられ、今ではさびているため、どこに顔が写るのか不思議なようでした。
今回の授業をきっかけとして、埋蔵文化財や歴史に、より関心を深めてもらえたら幸いです。埋蔵文化財センターにもぜひ遊びに来てくださいね。
さいごになりましたが、出前授業の機会や、さまざまなご助力をいただき、6年生の担任の先生をはじめ、湯田小学校の教職員の皆さま方に感謝いたします。ありがとうございました。
2018年5月 1日
山口市立二島小学校で、6年生1クラス9人を対象に出前授業を行いました。
少人数クラスの特性を活かして児童の皆さんとの対話により、発問、体験学習、パ
ワーポイントを織り交ぜながら、ゆっくりとわかりやすく説明するように心がけて授
業を進めました。
二島小学校周辺にある古墳などの遺跡を映像で紹介したところ、近所に住んでいた
り、現地に行ったことがある児童もいて、とても興味深そうに受け答えをしてくれま
した。縄文時代の長さを巻尺の長さで体験的に実感する場面では、時間の長さに驚い
た声が上りました。
縄文・弥生・古墳時代の土器破片に直接触れて時代順に並べるクイズ形式の作業、
展示した出土品を見てどのように使われたかを考える学習、縄文土器の文様を粘土板
上で復元する施文体験などのさまざまな学習場面で、児童の皆さんが生き生きと活動
し、各時代の特徴をよく理解している様子がうかがわれました。
説明をしっかりと聞き、こちらからの問いかけに対して積極的に回答し、パワーポ
イントを見ながらメモを取っている児童の皆さんの熱心な姿が印象に残りました。
日頃、直に接する機会の少ない児童の皆さんと一緒に楽しく歴史の授業のひと時を
過ごすことができ、こちらも貴重な体験をさせていただきました。皆さん、たいへん
ありがとうございました。
2018年4月19日
山口市立宮野小学校に、出前授業に行ってきました。6年生3クラス(100名)を対象に、90分間で実施しました。
前半の始めは宮野小学校近辺の発掘調査を例にして、児童の皆さんと会話を交えながら授業に入りました。次に縄文・弥生・古墳時代の概要に触れ、パワーポイントの映像により土器や石器から昔のくらしを想像しながらクイズ形式ですすめていくと、自発的にたくさんの発表をしてくれました。前半のまとめでは、遺跡や埋蔵文化財の性質や文化財専門員の役割についてふれ、山口県埋蔵文化財センターの紹介もさせていただきました。
後半は県内各地の遺跡から出土した遺物を児童の皆さんが見たり触れたりする、観察活動主体の授業をすすめました。児童の皆さんそれぞれが縄文土器の縄目や弥生土器の装飾模様に見入り、当時の技術の高さに関心を示していたことが感じられました。また、黒曜石の石鏃(矢じり)の緻密な造りや輝き、切子玉や管玉などの装飾品の美しさにも目を奪われていたようです。
歴史や遺跡にとても興味を持ってこの授業に参加してくれた児童もおり、遺跡や文化財の周知、啓発にむけて、私たちの役割の重要性を認識できた活動でした。
今回の授業で、興味・関心が深まった宮野小学校の児童のみなさんが、センターの展示を見学してくれるよう願っています。
宮野小学校で出前授業の機会を頂いたことに感謝いたします。また、6年生の担任の先生には活動をサポートしていただきました。本当にありがとうございました。
2017年5月 8日
5月1日(月)、山口市立湯田小学校での出前授業を実施しました。今回は、6年生の3クラス、3コマの授業です。授業では、当センターが保管する、近隣の赤妻遺跡から出土した遺物をはじめ、県内各地の遺跡から出土した遺物について、実際に見て、触ってもらえるよう準備しました。
本物の土器をおそるおそる触って、その感触を確かめてみたり、弓矢を実際に引っ張ったり、柄のついた石斧を振るったりしながら、大昔の人々が生活の中でどのように使っていたのか想像している様子でした。
湯田小学校の周辺は、山口市内の中でも大変多くの遺跡が集まっているところです。これをきっかけにして、身近な遺跡についていろいろ調べてみるのも良いのではないでしょうか。
今回もって来たものは、埋蔵文化財センターが保管している遺物のほんの一部です。当センターは、平日はいつでも開いているので、夏休み等を利用して、ぜひ遊びに来てくださいね。皆さんの社会科の学習に役立てることができればうれしいです。
ご協力くださいました先生方、ありがとうございました。これからも、児童の皆さんが一生懸命な学びを続けてくれるよう願っています。
2017年4月21日
4月19日(水)、山口市立宮野小学校での出前授業を実施しました。今回は、6年生の2クラスと1クラスについて、2コマに分けて授業を行いました。授業では、当センターが保管する、県内各地の遺跡から出土した遺物について、実際に見て、触ってもらえるよう準備しました。
3種類の土器を古い順に並べる体験活動では、本物の土器を観察したり、匂ったりしながら、熱心に取り組んでいました。時代の長さをテープの長さで表現する体験では、縄文時代の長さに驚いている様子でした。児童の皆さんは、配布した学習プリントにも熱心に取り組み、積極的に質問していました。
今回の出前授業をとおして、自分たちの身近な地域にも多くの遺跡があることを知り、歴史の学習にも興味をもってもらえたら幸いです。埋蔵文化財センターにも、ぜひ遊びに来てくださいね。
ご協力くださいました先生方、ありがとうございました。これからも、児童の皆さんが一生懸命な学びを続けてくれるよう願っています。
2014年4月28日
山口市立上郷小学校に出前授業に出かけました。クラスごとに6年生と大昔の人々の生活について学習をしました。持ち込んだ遺物は、県内の遺跡から出土した縄文時代から古墳時代までの土器や土製品、石器、金属製品です。目で見て、手で触って確かめながら学習は進みました。
時代を追いかけながら人々の生活の変化をみていくと、当時使われていた土器やその他の道具が自然と目に浮かんできて、思わずタイムスリップしたような気分です。
石鏃や高杯、須恵器の作りの違いに着目して新旧を考えたり、弥生時代の文様を描いた道具の違い、タテ穴とヨコ穴の古墳の新旧などを考えたりと、様々な情報と結びつけて意見交換をしました。最後には、古墳時代の椹野川を挟んだ西側と東側では、どちらにより強力な権力者が存在したか、についても考えました。もう立派なちびっ子考古学者ですね。
今回の授業では、6年生の先生をはじめ、多くの先生方にご協力をいただきました。ありがとうございました。 (西尾)
2014年4月23日
今日は山口市立興進小学校に出前授業に出かけました。6年生のみなさんは、素直で礼儀正しく、埋蔵文化財にたいへん興味をもって授業に臨んでくれました。
興進小学校のまわりにはたくさんの古墳が点在しています。近辺には古墳を移築した大浦古墳公園もあり、身近な場所で実際に古墳を見ることができ、古墳時代の体験学習が可能な環境に恵まれた場所です。
今回は出土遺物と写真映像での授業になりましたが、学校周辺にたくさんの遺跡があることに、児童のみなさんがおどろいていたのが印象的でした。
遺物を実際に見たり、3種類の土器片を時代順に並べたりする場面では、2/3以上のみなさんが手際よく活動していました。土器や石器の名前をすらすらと答えてくれ人もいました。
また黒曜石で紙を切る場面では、どの面や角度で切ったらよく切れるか試行錯誤しながら熱心に取り組む姿も印象に残りました。
今回の授業をきっかけに自分たちの住む地域や、日本の歴史に更に興味をもってくれたらいいなと思いました。
今回の授業では興進小学校の校長先生や6年生の担任の先生をはじめ、多くの先生方にご協力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。(井上)
2014年4月17日
今日は山口市立宮野小学校に出前授業に出かけました。6年生のみなさんは、礼儀正しく、また、こちらの問いかけやクイズに対しても、自分なりに一生懸命考えるようすがうかがえ、説明もついつい、深いところまで及びました。
出土した遺物を実際に見たり、3種類の土器片を時代順に並べたりする活動では、それぞれの土器片の色や手ざわりなどの特徴を、実によく観察しているようすがうかがえました。中にはにおいにも注目している児童がおり、発想の多様さに驚かされました。また黒曜石で紙を切る場面では、どの面や角度で切ったらよく切れるか試行錯誤しながら熱心に取り組む姿がとても印象に残りました。
授業でも紹介しましたが、宮野小学校の近くには多くの遺跡があります。今回の授業をきっかけに自分たちの住む地域や、日本の歴史に興味をもってくれたらうれしいです。
今回の授業では宮野小学校の校長先生や6年生の先生をはじめ、多くの先生方にご協力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
(小河)
2013年11月15日
山口市立二島小学校に、出前授業に行ってきました。6年生1クラス(14名)を対象に実施しました。
前半はクイズ形式で児童の皆さんと会話を交えながら授業をすすめました。縄文・弥生時代からはじまり、秋穂二島地域の歴史もおりまぜて話をしていきました。遺跡で発見される遺物に興味津々で、特に獣骨(イノシシの頭骨)や貝類を提示すると、食い入るように見つめ、多くの発言をしてくれました。前半のまとめでは、遺跡や埋蔵文化財の性質や文化財専門員の役割についてふれ、山口県埋蔵文化財センターの紹介もさせていただきました。
後半は県内各地の遺跡から出土した遺物を児童の皆さんが見たり触れたりする、観察活動主体の授業をすすめました。土器や石器から昔のくらしを想像したり、土器の装飾模様の緻密さに関心を示したりと、児童の皆さんそれぞれが関心を深めてくれたことが感じられました。切子玉や管玉などの装飾品や石鏃(矢じり)の原石である黒曜石は特に人気で、美しさに目を奪われていたようです。
熱心に遺物を観察していく中で、たくさんの質問してくれたり、お互いに意見交換したりする様子もみられ、たいへん有意義な活動をすることができました。近辺にある遺跡や出土した遺物に、とても興味を持ってこの授業に参加してくれた児童もおり、遺跡や文化財の周知、啓蒙、問題解決にむけて、私たちの役割の重要性を再認識できた活動でもありました。
最後に、今回の授業で、興味・関心が深まった二島小学校の児童のみなさんが、センターの展示を見に足を運んでくれることを願っています。
二島小学校で出前授業の機会を頂いたことに感謝いたします。また、6年生の担任の先生には活動をサポートしていただきました。本当にありがとうございました。
2013年5月 7日
山口市立興進小学校に出前授業に行ってきました。明るく元気な6年生37人の気持ちのよいあいさつから授業が始まりました。遺物を見ながら「昔の人ってすごいなぁ」と感心している男の子や、勾玉(まがたま)を見て「すごくきれい!」と驚いている女の子の姿がとても印象的でした。また、黒曜石で紙を切ったり、すり石と石皿を使ってドングリをすりつぶす体験をする時には、班の仲間と協力しながらよりよい方法を考えることができました。興進小学校の近くにある大浦古墳群・梅ヶ崎古墳群から出土した遺物も大人気で、大浦古墳群から出土した甕(かめ)を見て「自分の頭が入るかも…」と大きさを測っている人もいましたね。「発見した土器はいくらぐらいで売れるのですか?」という質問も出ましたが、出土した遺物は山口県埋蔵文化財センターで大切に保管してあります。ぜひ見学に来て下さいね。最後になりましたが、準備の段階から全面的にご協力いただいた興進小学校の校長先生をはじめ諸先生方、とても意欲的に授業に取り組んでくれた6年生のみなさん、本当にありがとうございました。(水津)
2013年4月19日
山口市立大歳小学校に、出前授業に行ってきました。6年生を対象に実施させていただきました。総勢118名の4クラス構成で、一斉実施は難しそうでしたので、半分の2クラス(59名)で60分の授業という構成を2回分という形で実施しました。
県内の各遺跡から出土した遺物を見たりふれたりして、そこからわかる昔のことについてワークシートにまとめる作業を中心に活動しました。
はじめは緊張しているようだった6年生のみなさんでしたが、熱心に遺物を観察していく中で、たくさん質問してくれたり、気づいたことをお互いに意見交換したりする様子がみられ、たいへん活気あふれる有意義な活動をすることができました。質問に対して答えてあげると、はきはきとした声で「ありがとうございました。」とお礼を言ってくれたので、とても嬉しい気持ちになりました。
最後に山口県埋蔵文化財センターについても紹介させていただきました。今回の活動で、興味や関心が深まったみなさんが、センターの展示を見に足を運んでくれることを願っています。
今回の授業では大歳小学校の6年生の先生方に活動をサポートしていただきました。あらためてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
2013年4月18日
今日は山口市立宮野小学校に出前授業に行ってきました。6年生のみなさんは、礼儀正しく、また、こちらの問いかけにも元気よく答えてくれたため、気持ちよく授業をすることができました。
出土した遺物を実際に見て、その使い方を考える場面では、打製石斧(だせいせきふ)や石匙(いしさじ)など、よく観察しないと使い方が分からない問題もありましたが、多くの人が正解を出していたのでびっくりしました。また黒曜石(こくようせき)や安山岩(あんざんがん)で紙を切る場面では、どの面や角度で切ったらよく切れるか試行錯誤しながら真剣に取り組んでくれていたのでうれしかったです。
授業でも紹介したように宮野小学校の近くには、多くの遺跡があります。今回の授業をきっかけに自分たちの住む地域や、日本の歴史に少しでも興味をもってくれたらうれしいです。
今回の授業では宮野小学校の校長先生や6年生の先生をはじめ、多くの先生方にご協力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
(上田)
2012年5月11日
今日は、山口市立白石小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。授業を始めてまず感じたのは、どのクラスも本物の土器を前にしたみなさんの目の輝きでした。また、「早くさわってみたい」という強い願いがひしひしと伝わってきました。
そして、いよいよ実際に土器を手にとって観察できる時間になると、お目当ての出土品にまっしぐら。特に男子は古墳から出土した鉄刀に興味津々でした。また、女子は勾玉や管玉などのアクセサリー関係の出土品にそれぞれ集まっていましたね。それから、プリントのクイズにも熱心に取り組んでくれました。特に、縄文人が食べていた物を考える穴埋め問題には、苦労しながらも一生懸命考えて書き込んでくれました。
白石小学校の近くで発見された茶臼山石棺墓群の一部が、山口県立博物館の敷地に移築されていることを説明すると、どのクラスも驚いていましたね。また、平成17年度にセンターが発掘調査を行った白石遺跡を紹介すると、「そう言えば、幼稚園の時に(発掘調査を)やっていた」という声が聞こえてきました。遺跡というものが教科書に載っているだけではなく、自分たちの身近に存在するということがわかってもらえたと思います。
さて、授業でも紹介しましたが、現在センターの展示室には、昨年度に行われた県内での発掘調査の成果が展示してあるので、是非見に来ていただきたいと思います。最後になりましたが、このような機会を設けていただいた白石小学校の校長先生ならびに先生方、また熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。(高木)
2011年5月11日
今日は周南市立菊川小学校の6年生3クラスへ出前授業に行ってきました。どのクラスも元気のよいあいさつから授業が始まり、みなさんの授業に対する意気込みがよく伝わってきましたよ。視聴覚室の前に並べた、県内で出土した遺物を「後で手にとって観察してもらいます。」と私が話した時の輝いた表情も忘れられません。またその後の、遺物に実際に触れ、観察してもらう場面では、「どうすれば黒曜石で紙をきれいに切れるのか?」「弓矢で動物は本当に狙えたのか?」などについて、歴史上の人物になったつもりで、自分でいろいろと試しながら一生懸命考えていましたね。考える力が身ついていった貴重な時間だったと思います。もうすぐ6年生は板付遺跡などへ修学旅行に行くそうですね。今度は実際の遺跡の上に立ち、当時の人々の息吹を感じてきてください。よい天気になるように願っています。
今回の授業では菊川小学校の校長先生をはじめ、多くの先生方にお世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。また、6年生のみなさんは最後まで熱心に授業に取り組んでくれました。本当にありがとうございました。(光永)
2011年4月21日
今日は山口市立大歳小学校に出前授業に行ってきました。大歳小学校の3階の教室からは、国指定史跡朝田墳墓群をのぞむことができます。実際に遺跡の存在を知っていた人は少なかったようですが、授業を通して、6年生みんなの歴史に対する興味や関心の高さが伝わってきました。特に、自分たちの暮らす地域で、人々の歴史が大昔から受け継がれてきた様子に、驚きと感動を覚えた人が多かったようですね。また、たくさんの遺物を目の当たりにして、「どうやって作ったんだろう。」「なるほど。こんなところに工夫がしてあるのか。」などと、一つひとつの遺物の裏側にある物語に思いを巡らせ、昔の人々の生活の様子を感じとろうとしたみんなの姿勢はすばらしいと思いました。今日みんなが抱いた「なぜだろう?」「どうしてかな?」という探究心と豊かな感性をこれからも大切にして、歴史の学習に取り組んでくださいね。
最後になりましたが、今回の出前授業にあたって、準備の段階から全面的にご協力いただいた大歳小学校の校長先生をはじめ諸先生方、そして楽しく真剣に課題に取り組んでくれた6年生のみなさん、本当にありがとうございました。 (石川)
2011年4月20日
今日は、山口市立二島小学校6年生の出前授業に行ってきました。快活な担任の先生のカラーがそのままの、活発で明るい19名のみなさんが笑顔で出迎えてくれました。さて、授業を始めてまず感じたのは、本物の土器を前にしたみなさんの目の輝きでした。また、「早くさわってみたい」という強い願いがひしひしと伝わってきました。そして、いよいよ実際に土器を手にとって観察できる時間になると、お目当ての出土品にまっしぐら。ここでおもしろかったのが、男子と女子の人気度が違ったことです。男子は矢じりやナイフ型石器、鉄刀などの武器類に、女子は勾玉や耳環などのアクセサリー関係の出土品にそれぞれ集まっていましたね。また、烏帽子をかぶって得意げにポーズを決める人もいました。それから、プリントのクイズにも熱心に取り組んでくれましたね。特に、縄文人が食べていた物を考える穴埋め問題には、苦労しながらも一生懸命考えて書き込んでくれました。
授業を終えて挨拶をした後、担任の先生の「みんなぜひ土器を掘りに行きたいよね。」という問いかけに、「絶対行きたーい」という元気な声が教室いっぱいに響いたとき、このクラスで授業をやって本当に良かったなあと心から思いました。日程の都合がつけば、是非発掘体験に申し込んでください。もしかすると、たいへん貴重な土器を発見するのは、二島小学校6年生19名のうちの誰かかもしれませんね。「世紀の大発見!」という見出しで新聞に載るかも?私もみなさんの来跡を楽しみに待っています。
さて、授業でも紹介しましたが、現在センターの展示室には、昨年度秋穂二島地区の古大里遺跡で出土した土器などはもちろん、平成22年度に行われた県内での発掘調査の成果が展示してあるので、是非見に来ていただきたいと思います。最後になりましたが、このような機会を設けていただいた二島小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。(高木)
2010年7月 8日
7月8日木曜日、晴れ。美しい自然に囲まれた周防大島町立安下庄中学校に出前授業に行ってきました。
目の前に広げられたたくさんの遺物を、キラキラした瞳で楽しそうに観察するみんなの姿がとても印象的でした。しかし、さすがは中学生。私がふだん何気なく見逃しているようなところにまで注目し、次から次へと鋭い質問をしてくれました。私自身改めて気づかされることが多く、とても勉強になりました。
安下庄周辺にある遺跡も紹介しましたが、身近にたくさんの遺跡があることを知って、「へぇー」っと驚いていた人が多かったですね。当時の時代背景をふまえながら、安下庄に生きた人々の生活の様子についても思いをめぐらせていました。
授業の最後に取りあげたように、みんなが抱いた素朴な疑問を、「なぜだろう?」「どうしてかな?」と突き詰めて考えていくと、歴史の授業はとても楽しいものになります。これからも、ワクワク、ドキドキする気持ちを大切に、日々の学習に取り組んでくださいね。今回の授業をきっかけに、“昔の人々のくらし”や“身近な地域の歴史”に対するイメージが、みんなの中で、より鮮やかに広がっていってくれるようになることを願っています。
最後になりましたが、今回の出前授業にあたって全面的にご協力いただいた安下庄中学校の校長先生をはじめ諸先生方、そして、楽しく真剣に課題に取り組んでくれた1年生のみなさん、本当にありがとうございました。(石川)
2010年5月20日
今日は、山陽小野田市立厚陽小学校6年生1クラス20名の出前授業に行ってきました。到着すると、ちょうど掃除の真っ最中。みなさんの「こんにちわ」という元気な声に迎えられました。午後の読書時間の最中に私たちが授業の準備をしましたが、今から何が始まるのだろうというみなさんの期待感がひしひしと伝わってきましたよ。さて、いざ授業が始まるとさすが6年生、授業に意欲的に取り組み、活発に意見発表をしてくれました。特に黒曜石片を一人一人に配布し、何に使ったのかを尋ねると、全員が真剣に考えてくれました。また、担任の上田先生が黒曜石で紙を切るのを見て、とても驚いていた男子もいましたね。下村遺跡の弥生土器を見て、何の絵が描いてあるのかを尋ねた時は、いろいろな答えが聞けて、みなさんの想像力に私も驚かされました。センターの藤原調査員に何でも聞いていいよと言ったら、すぐに何名かの人が手を挙げて質問しましたね。中でも「縄文土器の縄目模様をつける理由は何ですか?」という質問は、なかなか鋭いところを突くなあと感心しました。そしていよいよ「さあ、土器に触ってもいいよ。」という声を聞いた時はみなさんの目が一番輝いた瞬間でした。神花山古墳の頭骨が一番人気でしたが、ほとんどの人が展示してある全ての土器に触ろうとしているのがよくわかりましたよ。
さて、授業の最後でも紹介しましたが、6月1日(火)から7月19日(月)まで、山陽小野田市歴史民俗資料館で「発掘された山口・巡回速報展」が開催されます。平成20年度に行われた県内での発掘調査の成果が展示してあるので、是非見に行っていただきたいと思います。最後になりましたが、このような機会を設けていただい厚陽小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (高木)
2010年4月27日
大浦古墳群公園で古墳を目の前にして授業を行う予定でしたが、雨に遮られてしまいました。そこで、教室の中で、大浦古墳群公園に復元してある古墳の画像を使って説明したり、副葬品を見せたりしました。
副葬品の中には、いろいろな種類の須恵器がありました。
今日は、山口市立小鯖小学校に出前授業に行ってきました。弥生時代を中心にして、縄文時代や吉野ヶ里遺跡のことにも触れる内容でしたが、みなさんはとても熱心に取り組んでくれました。また、こちらの問いかけに元気よく答えてくれて、気持ちよく授業ができました。
用意していた「これが何かわかるかなクイズ」については、ほとんどの問題で正解がでてきたのには驚きました。普段からよく勉強をしていることがわかって、感心しました。
今回は、小鯖小学校の学区からでてきた遺物(鉄製の小刀)を持って行きました。遺跡や遺物は色々な場所で発見されており、実はすぐ近くでも発見されていることを知ってもらいたかったからです。これをきっかけにして、昔の人々のくらしについて興味を持ってくれればうれしいです。
修学旅行では吉野ヶ里遺跡に行くということなので、しっかり弥生時代を体験してきてください。
今回の出前授業では、小鯖小学校の多くの先生方に遺物を運んで頂き、大変助かりました。あらためてお礼申し上げます。また、6年生のみなさん、本当に楽しく授業をさせてもらいました。ありがとうございました。(米田)
2010年4月23日
今日は宮野小学校に出前授業に行ってきました。宮野小学校のみんなは、昔の人々が使っていた道具を目の当たりにして、「すごーい。」「これ、いったい何に使うんだろう?」「よく見つけることができたね。」と、たくさんの感想や疑問を話してくれました。次々に飛び出してくる驚きの言葉や新たな発見はとても新鮮で、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。今日の授業で紹介したように、宮野小学校周辺には、たくさんの遺跡があります。今回の授業をきっかけに、自分たちの住む地域や山口、日本の歴史に少しでも興味をもってもらえたらうれしいです。
できることなら、もっともっとたくさんのことをみんなと一緒に学んだり考えたりしたかったのですが、今度はぜひ埋蔵文化財センターに遊びにきてくださいね。埋蔵文化財センターには、まだまだたくさんの驚きや発見があります。
今回の出前授業にあたって全面的にご協力いただいた宮野小学校の先生方、楽しく真剣に課題に取り組んでくれた6年生のみなさん、本当にありがとうございました。 (石川)
2010年4月21日
4月21日、大歳小学校の6年生を対象に出前授業を行いました。授業の内容は主に旧石器時代から古墳時代の人々の生活について、スライドや実物資料を使って説明を行いました。
大歳小学校の近くには、国指定史跡である朝田墳墓群があり、その調査成果の一部についても説明を行いましたが、身近な遺跡の内容に生徒の皆さんはあらためて興味を覚えたようでした。また、縄文土器や弥生土器の実物にも触れてもらい、多くの児童から質問が出たことは、たいへん嬉しいことでした。この授業を受けて、少しでも古代の人々の暮らしや、身近な遺跡のことに関心をもって頂ければ幸いです。 (小南)
2009年6月16日
6月16日(火)、周南総合支援学校に出前授業に行ってきました。科目は、2~3校時が美術(土器作り)、4校時が社会(歴史の学習)です。
美術は、まず土器(縄文土器・弥生土器など)の種類や形のちがいを説明。参加者(児童・生徒)は、はじめて実物に触ったためか、とても喜び、続く土器作りでは、学校で準備された粘土を練って紐状にのばし、上手に輪積みをしていました。早々と土器を作りあげると、勾玉や土笛(陶けん)、分銅形土製品にも果敢にチャレンジし、その生き生きとした様子は、とても印象的でした。
社会は、周南地方で発掘調査された遺跡を中心に映像で紹介し、当時の人びとの生活を説明するとともに、歴史を学習することの意義や目的について、全員で考えてみました。また、授業の途中では、土器や石器、玉類(勾玉・管玉)を実際に手に取り、その感触を確かめながら、はるか遠い時代に思いを馳せていたようです。
今回の出前授業を通して、実物を教材とすることの効果の大きさに、あらためて気付かされました。県埋蔵文化財センターでは、こうした教材の貸し出しなどの活用に、積極的に協力して行きたいと考えています。(西岡)
2009年5月14日
宇部市立西岐波中学校1年生177名を対象に出前授業を行いました。体育館をお借りして、2クラスごとに「コ」の字型に座ってもらい、中央部に持参した遺物を展示しました。
旧石器時代から古墳時代への道具の移り変わりをもとに、人々のくらしぶりがどのように変化していったのか、なぜ変わったのかなど、自然環境の変化や中国・朝鮮半島との関わりにも触れながら大まかな説明を行いました。これまで遺跡からの出土品を間近に見たり、実際に触ったりする経験がほとんどなかった生徒たちにとって、写真とは違い質量感のある実物の存在感は圧倒的だったようで、実際に手にとってみてもらった生徒たちの目の輝きの新鮮さを感じました。
また、「出土した遺物はどうして重要なんですか?」といった素朴な質問も飛び出し、ともすれば初心を忘れかけそうになっていた私への警鐘となりました。なお、今回の出前授業にあたり、同校の先生方には会場の設営など諸準備を含め、大変お世話になりました。あらためてお礼申し上げます。(河村)
2009年5月13日
今日は白石小学校に出前授業に行ってきました。
白石小学校のみなさんには、授業の中でたくさんの“推理”をしてもらいました。となりのともだちと「こっちの土器は、やわらかくて古そうだよ。」「こっちのは、模様が細かいから新しそうだね。」と熱心に土器を観察していましたね。中には、「こっちの土器は古そうな匂いがする!!」と話してくれた人もいて、とても驚きました。
「これ、いったい何に使うのかな?」と、目の前の遺物を観察するみなさんのまなざしはキラキラと輝いていて、ワクワク、ドキドキしている気持ちがすごく伝わってきました。私たちが、ふだん何気なく見過ごしている風景の中にも、実はたくさんの「ワクワク、ドキドキの素(もと)」が隠されています。今日みなさんが感じた「なぜ?どうして?」という気持ちをこれからも大切にして、毎日の学習に取り組んでくださいね。それができれば、みなさんは立派な“名探偵”です。
今回の出前授業にあたって全面的にご協力いただいた白石小学校の先生方、楽しく真剣に課題に取り組んでくれた6年生のみなさん、本当にありがとうございました。今度はぜひ埋蔵文化財センターに遊びにきてくださいね。 (石川)
2009年5月 8日
周南市立三丘小学校6年生1クラスの出前授業に行ってきました。授業を終えて感じていることは、好奇心いっぱいの子供達が多かったなあということです。「古代の人が、犬をなぜ連れていたの」という質問が出ましたが、実はなかなか答えるのが難しいのです。人のお墓の中から、いっしょに犬の骨が見つかることがあるので飼っていたことは確かなのですが…。昔の人がどんなことを考えていたか、形に残らないものは残念ながら想像することしかできません。私からのクイズ「関係の深いものを線で結ぼう!」では、弥生時代の道具の使い方を考えてもらいましたが、むずかしかったかな?みんなの話し合いの中で、耳環や紡錘車の使い方をほぼ正確に予想している人がいました。その人は日ごろから興味を持って物事に接しているから、予想できたのではと思います。大人になってしまうと、よく理解できないものは、ついつい考えないようにしたり、いい加減にあつかってしまいます。でも、まだやわらかな頭を持っている皆さんには、ずっと好奇心を持ち続けていてほしいと思います。修学旅行で行く吉野ヶ里遺跡では、たくさんのことを学んできてくださいね。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた三丘小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (安村)
2009年4月28日
山口市立大殿小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。さすがに大内氏の本拠地が置かれていただけのことはあり、遺跡を身近に感じている人が多かったように思います。小学校を含め、そのまわりすべてが遺跡というのは、県内でも非常に珍しいことです。ぜひ、自分たちのふるさとにほこりを持ってください。
授業の中で、大分県姫島から運ばれてきた石を紹介しました。「その辺に落ちている石と何が違うの?」と、思った人がいるかもしれません。でもあの石は、黒曜石(こくようせき)といって、ごく限られた場所からしかとれない石なのです。それをわざわざ何十㎞も離れた場所から運んできた…。自分たちが丸木船に乗り、取りに行ったのか?それとも商人のような人がいて、黒曜石と山口県の何かを物々交換していたのか?実は、まだまだ謎がたくさん残されているのです。少しでも、そんな古代のロマンを感じてくれていたらうれしいのですが。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大殿小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。
(安村)
2009年4月27日
4月27日(月)、大内南小学校に出前授業に行ってきました。自分たちの住んでいる場所のすぐ近くに、たくさんの遺跡があることを知って、「へぇーっ」と驚いていた人が多かったですね。みんなは目の前の遺物に興味津々で、特に、弓矢や石庖丁、黒曜石がとても“お気に入り”の様子。形や色、そして模様などを、細かいところまでじっくりと観察していました(あまりゆっくりと見せてあげられなくてごめんなさい)。また、さまざまな道具の使いみちを考える場面では、あちこちから熱心に話し合う声が聞こえてきました。
まだまだ話したいこと、見てもらいたいものがたくさんあり、また実際の発掘調査の様子も紹介できなかったのが本当に残念ですが、今度はぜひ埋蔵文化財センターに遊びにきてください。みんなの中からたくさんの考古学ファンが誕生してくれることを願っています。
今回の出前授業に全面的にご協力いただいた大内南小学校の先生方、そして一つひとつの課題に真剣に取り組んでくれた児童のみなさん、本当にありがとうございました。 (石川)
2009年4月24日
今日は、山口市立小鯖小学校6年生1クラスの出前授業に行ってきました。現在はマンションが建っている場所に、遺跡があったと知ったとき、「えーっ!!」とみんなびっくりしていましたね。実は自分が知らないうちに、価値あるものにふれているということが、結構あるものです。6年生の遠足で、あるお寺に行くと聞きましたが、そのお寺も大変歴史の深いところです。境内の景色をながめながら、むかしここでくらしていた人はどんな生活をしていたんだろうかと、ちょっぴり考えてみてください。君たちが修学旅行で行く吉野ヶ里遺跡は、おじさんも今回授業の準備をかねて初めて行ってみましたが、弥生時代のクニを体験できるすばらしい公園でした。教科書の絵や写真では、決してわからない壮大さを、五感で感じることができると思います。「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、修学旅行はまさにその一見のためにあるもの。思うぞんぶん、タイムトラベルを楽しんできてください。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた小鯖小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (安村)
2009年4月23日
山口市立名田島小学校6年生16名を対象に出前授業を行いました。場所は教室から屋外に移して、学校を少し出たところにある大浦古墳群公園です。学校での社会科の歴史学習は古墳時代まで終えたところで、おさらいになったでしょうか。
授業は、我々の祖先がチンパンジーと共通の祖先から分かれて地球上に拡散し、それぞれの地で異なる自然環境のもと皮膚の色や顔・体つきを進化させ、固有の文化をはぐくんでいったことから始めました。また、縄文~古墳時代の生活様式や使っていた道具、生業・埋葬形態等、人々のくらしや社会の大まかな移り変わりをお話しました。
現地では古墳を見学したり、持って行った土器・装身具・鉄刀等の大浦古墳群出土品を実際に手にとってみてもらいました。遺跡からの出土品を実際に触れる数少ない機会でしたので、みんな興味津々。中でも男子は鉄刀、女子は装身具に興味を引かれた様子。未来の考古学者が名田島小学校から生まれるかも(?)。 (河村)
2009年4月22日
今日は、山口市立大歳小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。昨年に引き続き、大歳小学校に行くのは2度目です。昨年も元気が良かったのですが、今年はそれ以上にみなさんが活発に発言してくれました。また、3クラスの個性も良く出ていましたよ。ところで、4つの土器(縄文土器・弥生土器・須恵器・瓦質土器)を古い順に並び替える問いは、結構難しかったんですね。正解者ゼロは私も意外でした。でも次の、縄文人が食べていた物を答える問いはさすが6年生、きちんと穴埋めができました(ヒントをもらったのもありますが)。その反面、もう少し時間に余裕を持って、土器に触れる時間をしっかり確保してあげればよかったなと反省しています。授業でも触れましたが、大歳小校区には多くの遺跡があります。今回の授業で遺跡に興味を持ったら、是非朝田バイパスのトンネル上の公園に足を運んでください。また、山口県埋蔵文化財センターに来て、多くの展示品、特に昨年度朝田墳墓群で発掘された遺物を実際に見てほしいですね。
最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大歳小学校の先生方、熱心に授業に取り組んでくれた6年生のみなさんに感謝の意を示します。楽しく充実した一時、本当にありがとうございました。 (高木)
2008年5月15日
学校に着くと児童たちが、元気なあいさつとともに、授業場所の2階まで遺物運びを手伝ってくれました。とっても助かりました。同時に、「よし、がんばるぞ!」という勇気ももらいました。さて、授業のはじまりです。授業は、遺跡から出た遺物などから弥生時代や古墳時代の生活の様子を考えるという内容です。特に、厚陽小学校のある山陽小野田市の遺跡(吉部田遺跡、長光寺山古墳等)を中心に説明しました。児童のみんなは真剣に聞き、目の前にある「本物」の弥生土器、土師器や鉄器等を、興味津々眼を輝かせながら見たり触ったりしていました。そして終了しようとした時、時間が過ぎたのにもかかわらず、「もっと触りたい」といいました。感動です(厚陽小学校の先生方、時間を過ぎて申し訳ありませんでした)。今回の出前授業を受けたみなさんが、遺跡についてこれまでより一層の関心をもってくれたら幸いです。(上田)
2008年5月 8日
5月8日(木)に柳井市立新庄小学校に出前授業にいきました。6年生の児童たちは、新庄小学校があった辺りは昔、海であったことや自分たちの遊び場であるウェルネスパークも弥生時代の遺跡であることを初めて知って、とても驚いた様子でした。また、縄文・弥生土器や石器・鉄器を実際に手にとってしげしげと眺めたり、ミニチュア土器の弥生人の指跡と自分の指とを重ね合わせて感激したりと、2000~3000年前の遺物に触れられたことに感動していました。また、柳井市には茶臼山古墳があったり、平生町や田布施町に近いと言うこともあって、ここ新庄地区も、歴史的価値のある町であることを再認識したことでしょう。歴史あるふるさと新庄地区をいつまでも愛し、大切にできる新庄小学校6年生に成長してほしいと思います。新庄小の6年生のみなさん、今日は本当にありがとうございました。(岩田)
PS:校長室のガラスの戸棚の中に、古墳時代の土器が数点と銅の鏡(おそらくレプリカ?)がありました。先生方も知らない人が多いのでは? 児童のみなさん、校長室に行って見せてもらったらどうですか。
2008年4月30日
周南市立福川南小学校6年生2クラスの出前授業に行ってきました。学校近くの山に古墳があることを紹介したときは、驚いた人が多かったですね。予想ではもっとたくさんの人が古墳に行ってみたり、うわさに聞いたりしたことがあると思っていたのですが…。最近はあまり外で遊んだりしないのかな?! 永源山は、遊びに行ったことはあっても遺跡があることに気づいた人はいなかったみたいですね。
授業後に「頭がい骨だけでどうして男性か女性かわかるの?」と質問してきた子がいました。なかなかスルドイ。大人になると説明を聞いただけで全部分かったような気になってしまいがちなので、素直に不思議に思ったことを不思議だと言えるそんな姿勢がうらやましいです。今回、私自身初めて60分の授業を行いましたが、それでもやっているうちにまだ足りないなと思うぐらい、楽しく授業をすることができました。歴史は未来を映し出す鏡、これからもずっと興味を持って勉強してくれることを願ってます!(安村)
2008年4月28日
はるかな歴史の長さを一目で分かるように、1年を2㎜に換算した10mを超す長い年表を教材として使用しました。1万年を超える縄文時代や児童が生きてきた12年間が、その年表の中ではどのくらいの長さ(短さ)であったのかを体感してもらいました。その年表上で土器や挿絵を関連させて各時代を説明すると、児童たちの真剣な眼差しを感じることができました。
また縄文土器、弥生土器、須恵器、陶器のそれぞれの破片を袋に入れ、それらと各時代の焼き物(完形品)とを見比べて、破片がどの時代の焼き物に似ているか、また焼き物がつくられた時代がどのようなものであったかを考えてもらいました。破片と実物を見比べながら、どの時代のものであるか懸命に思いを巡らせ、自分の土器片の時代が分かると、友達の破片の時代を考えてみたり、土器同士が接合するかどうかなど、実物にさわってさまざまなことを考える機会となったと思います。(川本)
2008年4月24日
大浦古墳群公園で出前授業を行いました。文字通り埋文センターより授業をするために遺物を持って「出前」に行ったのですが、名田島小学校の児童も大浦古墳群公園まで約5kmの道のりを自転車で来てくれました。公園に着くとすぐに「あっ、古墳だー。」と叫ぶ児童の声が聞こえました。やる気満々の6年生10人だとすぐにわかりました。
公園内にある6基の古墳を説明するとメモをとりながら一生懸命聞いてくれる姿にも感動です。ここにある古墳は横穴式石室といって、入り口を塞いだ石を外せば再び人を葬ることができることや、遺体を納めた部屋の前にもう一つ部屋があるなど、さまざまな古墳の特徴をわかってくれたことでしょう。鉄刀を見る男の子、耳環などの装飾品を見る女の子の目はとても輝いていましたね。本物の副葬品を見たり、土器片をさわったりしたことを今後の社会科の学習に生かしていただければうれしいです。最後に、「勾玉がほしい」と言っていた人、あげられなくてごめんなさいね。(後藤)
今日は大内南小学校で6年生4クラスで4時間の授業をする日。どんな学校かなとやや不安な気持ちで・・・・・学校に着いてみると、校門の所で「おはようございます。」と明るく親切な声、後で校長先生だと分かったのですが、緊張がほぐれ「頑張ろう。」という気持ちに・・・・・玄関で6年生の先生方の温かいお出迎えがあり、8:30より1クラス目の授業に・・・・・
授業内容は、縄文時代から古墳時代の大内地区の様子。大内地区の縄文時代や弥生時代の遺跡、縄文土器・弥生土器と須恵器(古墳時代の焼き物)の違い、金成団地周辺の仏供田遺跡から出土した弥生土器・石の鏃・石包丁・石の斧・管玉などの紹介、大内地区の古墳について、などでした。今までに見たことのない実物を触ったりして、興味津々興奮気味の子供たちの様子を見て嬉しくなりました。本当はもっと紹介したいこともあったのですが、時間が足らず少し残念でした。・・・・・優しい先生方や明るい子供たちと楽しい時間を過ごすことができ、たいへん良かったです。大内南小学校の6年生の皆さんありがとうございました。(松林)
2008年4月21日
今日は、山口市立大歳小学校6年生3クラスの出前授業に行ってきました。授業は、3階多目的教室で行いましたが、椅子を抱えて教室に並んで入ってきた途端、みんなの視線が教室前面の机上に並べられた縄文土器や矢じり、鉄刀などに集中し、「近くでじっくり見たいな」「早く触ってみたい」という気持ちがひしひしと伝わってきました。私も「早く『本物』に触らせてあげたい」というはやる気持ちを抑えて授業を始めましたが、3クラスとも私の問いかけに対して積極的に発言してくれて、とても活発な授業になりました。特に、縄文人が何を食べていたのかを問う穴埋めクイズでは、答え合わせをしようとすると、「もう少し待って!」と何回も言って、最後まで問題を解こうとがんばっていた女の子がたいへん印象的でした。また、黒曜石が大分県の姫島から海を渡って運ばれたことを紹介すると、「私、大分県から転校してきたから姫島を知っているよ。」と話しかけてくれた女の子もいました。小学校で授業をするのは今回が初めてでしたが、遺物に触れた際のみなさんの輝く瞳を見て、授業をやって本当によかったなあと思いました。最後になりましたが、このような機会を設けていただいた大歳小学校の先生方、授業を盛り上げてくれた6年生のみなさんにこの場を借りて感謝の意を示します。(高木)
2008年4月16日
4月16日(水)に白石小学校に出前授業にいきました。6年生の児童たちは、自分たちの学校の周りには、こんなにもたくさんの遺跡があることにびっくり!!「〇〇君の家は、古墳の上にあるぅ。」「白石地区ってすごいね。」と驚いていました。また、縄文・弥生土器や石器・鉄器を実際に手にとって、2,000~3,000年前の遺物に触れられたことに感動していました。「これなんだろう?」「どっちが弥生土器?」「縄文土器とどう違うの?」などの疑問や「へぇ~、そうなんだ。」と新しい知識に出会えて、目が輝いていくのがよく分かりました。子どもたちの驚きの表情や感動した声、新しいことを知ったときのあの笑顔を見て、出前授業に来てよかったなあと思いました。5分延長しての50分授業でしたが、あっという間の楽しい時間でした。白石小の6年生のみなさん、ありがとうございました。(岩田)
2007年7月10日
今日は防府市立大道中学校1年生のみなさんが、上り熊遺跡に発掘体験学習に来てくれました。みなさんは続いてその日の午後には、大道中学校で出前授業も受けました。
上り熊遺跡は、今から約800~500年前の鎌倉・室町時代の集落跡の遺跡です。発掘体験学習では、足鍋の足や土師器の破片等が次々に出てきて、あちらこちらで歓声があがっていました。発見した土器をずっと大事に握りしめている姿に、「持って帰らないようにね」と冗談が飛び、周りの友達を笑わせていたね。掘り出したものが土器なのか石なのかを調査員に尋ねる時には、「ドキドキ」してたでしょう。石だと言われた友達は、気持ちが「ストーン」と落ち込んだかな?
午後の出前授業では、大道中学校の近くの切畑南遺跡や原遺跡、岩淵遺跡について説明しました。スライドや本物の土器を見て、生徒のみなさんは目を輝かせていました。みんな熱心に聞いてくれたので、とても授業をしやすかったです。これらの遺跡からは、魚を捕るときに使ったおもりがたくさん見つかっていることから、当時は海岸線が今よりずいぶん内陸にあったことや、人々が魚をとっていたことがわかるという話に、みんなはうなずいていましたね。今回の出前授業を受けたみなさんが、遺跡についてこれまでより一層の関心をもってくれたらうれしいです。(河崎)
2007年5月11日
今日は山陽小野田市立厚陽小学校6年に出前授業です。授業の中心は、厚陽小学校から北東の方向わずか数百メートルに所在する「吉部田(きべた)遺跡」です。この遺跡は、古墳時代と中世の集落跡遺跡です。児童のみなさんは、「学校のすぐ近くに遺跡があったのか」と驚いていました。6世紀代に建てられた多くの竪穴住居跡でみつかったかまど、そこで食料を蒸す時に使われていた「こしき」、たこをとる道具の「蛸壺(たこつぼ)」などをスライドや実物で見せると、児童のみなさんは目を輝かせていましたね。みんな積極的に手を挙げて発表してくれたので、授業をしていてとても楽しかったです。またみんなに会いたいですね。その他、長光寺山古墳(ちょうこうじやまこふん)等、山陽小野田市内に残る古墳について説明しました。意外にたくさんある身近な遺跡に「今度、実際に行って見てみたい」といった声が聞かれ、文化財に興味を持ってくれた様子がうかがえて、うれしくなりました。今回の出前授業を受けたみなさんが、遺跡についてこれまでより一層の関心をもってくれたらうれしいです。(河崎)
2007年4月26日
小鯖富士(面貌山)があることで有名な山口市立小鯖小学校、6年生児童34名に出前授業をしました。修学旅行前で吉野ヶ里遺跡へ行くというので弥生時代の生活の様子を、実物を使って教えてほしいということでした。山口県内で出土した弥生時代の遺物、小鯖地域(高田遺跡)の中世の遺物などを使っての古さ当てクイズや、土笛を吹いてみたり、石鏃付きの弓矢を使ってみたりして、理解を深めることができました。また、土器に親しんでもらうために壺の組み立てセットなどを持参して、各班に分かれて楽しく接合体験をしました。中には、発掘の話より接合に興味を持った児童もいて、夏休みに埋文センターに行きたいと言っていました。
アンケートによると、興味を持った遺物として勾玉をあげる児童が多くいました。「呪力を増すため、たくさんこのアクセサリーを作ったのでは」と話した時の、興味深く聞いていた表情が印象的でした。(川本)
今日は山口市立名田島小学校6年に出前授業です。今回の出前授業は、学校ではなく、近くの大浦古墳群公園で実施しました。参加者は6年生のみんなと担任の先生、保護者の方で計13人でした。授業は大浦古墳群公園の復元された古墳石室のまえで授業開始。大浦古墳群から出土した遺物も展示して、大浦古墳群の説明、古墳時代はどういう時代であったのか、さらに古墳はどのようにつくられ、そこに葬られた人、副葬品はどのようなものであったのかをわかりやすく(?)説明しました。6年生のみんなは一生懸命聞いてくれましたよ。今回は古墳(お墓)ということで、人骨の頭部(もちろんレプリカ・平生町神花山古墳出土)も展示。みんな最初は驚いていたけれど、人骨の見方などを説明したので、最後は直接手に持ってしげしげと観察していました。副葬品の勾玉や須恵器も実際に触れてもらい、当時の歴史を体感してもらえたかな。(谷口)
※大浦古墳群公園・・・大浦古墳群の発掘調査で発見された古墳のうち、6基を移築復元し、公園として整備されている
2007年4月20日
4月19、20日の2日間にわたって、山口市立大内南小学校6年生4クラスに出前授業に行ってきました。各クラスごとの授業でしたが、どのクラスもとても活気がありましたよ。はじめに、日本のトイレの歴史について話をしました。トイレの移り変わりについて、みんな興味津々って感じで盛り上がりましたね。次に実物の土器をさわったり、においをかいだり(?)して年代順に並べ替えてみました。並べ替えた理由を聞いてみると、ユニークなものやびっくりするような考えがあってとても楽しかったです。正解を発表しながら、土器から見えてくる縄文時代から古墳時代にかけての人々の生活を中心に説明しました。みんなの驚いたり、感動している表情が印象的でした。いろいろな副葬品や生活道具なども展示して、時間が足りなくなっちゃいました。でも、今回の授業で歴史に興味や関心を持ってくれたらうれしいです。(上土井)
2007年4月18日
今日は山口市立大歳小学校6年生に「掘り出し物」の鑑定をしてもらいました。山口県埋蔵文化財センターの発掘調査で発見された縄文時代から江戸時代までの「掘り出し物」を見て、触って、におって、どの時代のもので、どういうふうに使ったものか考える学習です。
鑑定した「掘り出し物」は大きな年表の上に並べました。この年表は1年を2㎜の長さで作ったもので、今から縄文時代の始まりまでは26mもあります。6年生のみんなが生まれてからは24㎜しかありませんから、歴史の長さを実感しますねぇ。
それぞれの時代に人々が使った道具は、時をこえて私たちにさまざまなことを語りかけます。石器や土器、勾玉や鏡など、いろいろな「掘り出し物」のなかで何が印象に残ったかな? 江戸時代の下駄はみんなに道具を大切にすることを教えてくれたね。人骨資料に触ったのは初めてだったかな。ずっと地下に眠っていた「お宝」が、みんなの歴史学習の道案内になったらいいなぁ。(籠山)
山口市立大内小学校6年生4クラスに出前授業です。遺物を元に、石器が使われていた時代から古墳がつくられた時代までをクイズを交えながら学習しました。本物の遺物をたくさん教室に持ち込んだ(半分は大内地区から出土したもの)こともあり、みんな最後まで興味を持って授業に取り組んでくれました。
授業が終わってからも教室に残って遺物を眺めたり質問をしてくれる児童が多くいて、「自分の家の近くにもあるんだよね」とか「実際に発掘に参加してみたいなあ」といった声が聞かれました。今日の授業で関心を持って、これから始まる学校の歴史の授業でがんばってくれるといいなあ。(安村)